渋谷パルコ4階 グリモワール
Image by: FASHIONSNAP
11月5日(オープンまで残り約3週間)
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この日は商品の搬入。パルコでは、ゴミの処分に独自の計量方法を用いており、追加料金がかかることがあります。経費削減のためできるだけ余計な物は持っていかないことが大切。グリモワールは渋谷に事務所があるため、必要最低限の用意で済みました。
ラックや照明の調整など内装の作業は引き続き行われています。店内が完璧に仕上がるまでアイテムは陳列しません。
また、この日は壁の塗装の塗り直しや、「試着室のドアを開閉するときに床に引っかかるような感覚がある」など工事業者の人に細い修正依頼を。商品を並べ終わってからでは修正作業が難しいため、工事終了後すぐに隅々まで店内をチェックすることが大切です。
11月15日(オープンまで残り約1週間)
内装も最終仕上げが終わり、この日はアクセサリー類を搬入。いよいよアイテムを陳列していきます。
十倍さんが譲れなかったというショーウィンドウ。施設内ですが路面店のような雰囲気が出て、パリのショップのイメージにより近づきますね。
一点一点、丁寧に並べていきます。
ハンガーやショッパーをオリジナルで製作。細部までこだわります。
渋谷パルコは、交通系ICカードや、「ペイペイ(PayPay)」といったスマートフォン決済サービスなど様々な支払い方法に対応しているのが特徴。そのためテナントのグリモワールも決済が充実。機器類は全て施設側が用意し、設置されます。売上金は、現金を含め一度渋谷パルコが管理し、後日賃料などが引かれた金額が口座に振り込まれる仕組み。ちなみに商業施設などのテナント料の形態は、主に4つに分けられます。
定賃料:坪数に対しての賃料を支払う。
歩合賃料:店舗の売り上げに対して決められた割合の賃料を支払う。
固定賃料 + 歩合賃料:固定家賃に加え、一定の売り上げを超えた場合に歩合賃料が追加される。
最低保証付歩合賃料:売上の最低ラインを設定し、下回った場合は設定したラインの金額分の賃料を支払う。ラインを上回ると通常の歩合と変わらない形態。
グリモワールは「固定賃料 + 歩合賃料」の形態が適用されており、ここに共益費などを追加した金額が賃料になります。
パルコポイントなど商業施設ならではサービスの仕組みも覚えておかないといけません。決済方法も含め、頭に叩き込みます。
11月18日(オープンまで残り約4日)
グランドオープンまで残り4日ですが、明日の19日はプレス向け内覧会と、顧客や関係者などを招待したお披露目会、そしてパーティーが開かれる予定。商品を全て並び終え、完璧な状態に仕上げます。
これまでヴィンテージアイテムに触れたことがない人にも見てもらう機会が増えるため、アイテムの年代と、お直しが必要な場合はアイテムの状態、返品・交換ができない注意書きなどの記載は徹底して行います。これまでよりも来店者が増え、接客で伝えきれない可能性が出てくるため、トラブル防止に向けて細心の注意を払います。
また、ヴィンテージアイテムは全て一点物のため、サイズが合わなかったり、細いところを直したい人へ向けて、同じ渋谷パルコの4階に出店している修理・カスタム・リメイクショップ「リストック(Re⇆STOCK)」と提携して、お直しのサービスを提供するそうです。
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