ジバンシィ アンバサダー 菜々緒
Image by: FASHIONSNAP (Koji Hirano)
秋ならではの高く澄んだ空が広がる9月末のパリ。エッフェル塔を臨むホテルのバルコニーに、俳優の菜々緒の姿があった。「ジバンシィ(GIVENCHY)」のアンバサダーに就任してから、初めてパリコレのランウェイショーに出席。その美しい姿を追った。
オールレザーのエッジが効いた装い
パリを訪れるのは2度目だという菜々緒。この日の装いは、2023年秋冬のランウェイに登場したしなやかなレザーのドレスとオーバーコート。シャーリングが身体にフィットし、裾のフリルが歩くたびにドラマティックに揺れる。菜々緒のすらりとしたプロポーションにぴったりのスタイルだ。さらにエッジが効いた4フィンガーのリングなど、シルバーで統一した大ぶりのアクセサリーが、モダンでクールな魅力を引き出している。
白一色のショー会場へ
向かったのはパリ7区のエコール・ミリテール(旧陸軍士官学校)。菜々緒は多くの観客が周囲を埋め尽くすエントランスで車を降り、カメラのフラッシュを浴びながら敷地内へ。堂々としたポージングでフォトコールに応えた。
今回のショーは、建築家のガブリエル・カラトラバ(Gabriel Calatrava)がデザインしたという純白のスカルプチャーが舞台となった。巨大なタープのような構造で、気持ちの良い風が通り抜ける。全て再利用可能な素材で作られているという。
エレガントで現代的な2024年春夏コレクション
ジバンシィ2024年春夏コレクションは、シックなブラックのテーラードスーツで幕を開けた。クリエイティブ・ディレクターのマシュー・M・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)がコレクションで体現したのは、クチュールハウスとしての伝統と本質的なエレガンス、そしてシンプルでありたいという現代人の願望。リラックス感を併せ持ちながら、フォーマルウェアからデイリーウェアまで幅広く提案した。
Image by: GIVENCHY
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中でも印象的だったのは花のモチーフとカラーリング。創設者ユベール・ド・ジバンシィ(Hubert De Givenchy)が愛していた庭園を思わせる花々を、刺繍や手描きのモチーフとして取り入れた。また、シルクサテンのオペラコート、シフォンブラウスとスカート、そしてメッシュ素材で包まれたパンプスなど、ペールトーンからヴィヴィッドまでカラーの組み合わせが新鮮だ。
Image by: GIVENCHY
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砂時計型の構築的なシルエットや、メゾンの象徴であるドレープを多用しながらも、ディテールにハードウェアをあしらうなどマシューならではの味付けも。足元には、シグネチャーシューズ「シャークロック ブーツ」の新型として、エレガントなオープントゥのタイトシルエットが登場した。ヘアコーム型のカチューシャやイヤカフがスタイリングを現代的に仕上げている。
Image by: GIVENCHY
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終盤は、優美なレースや、クリスタルをあしらったメッシュやフリンジといった、オートクチュールの技術を注入したイヴニングドレス。そして究極にシンプルで上質なレザードレスが、ショーのラストを締めくくった。
Image by: GIVENCHY
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Image by: GIVENCHY
マシュー・M・ウィリアムズとの再会
ショーを終えて「ペールトーンやシースルーがふんだんに使われていて、春が楽しみになるような素敵なコレクションでした」と話す菜々緒。ジバンシィの世界観に包まれ、最新コレクションを間近で見ることができ、新たな魅力を発見したという。
バックステージではマシューと再会。笑顔でハグを交わし、特別なひとときを過ごした。
Photo & movie: Koji Hirano
Styling: Kim Suna
Hair & make-up: Hitomi Akiyama
Composition & text: Chiemi Kominato (FASHIONSNAP)
Realizaiton: Mizuki Okuhata (FASHIONSNAP)
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