
Image by: FASHIONSNAP
「エトロ(ETRO)」のインスピレーショントリップから約半年。グローバルブランドアンバサダーに就任したことが発表されたばかりの髙橋海人さんが、今年2月に再びミラノへ——。エトロのストーリーテラーとして、これまでもペイズリーやブランドのインスピレーション源といったエトロの根幹に触れ、発信してきた髙橋さんが今回訪れたのは、エトロ本社にあるファブリックルーム。エトロが誇るファブリックとの出会いと、それらがどのように製品に落とし込まれているのかを学びます。
プリントファブリックとの新たな出会い
ファブリックルームには世界中の文化や土地から収集され、厳選されたエトロのアーカイヴをはじめ、ヴィンテージファブリックの一部がテーマごとに隙間なく棚に並んでいます。前回訪れたライブラリーが"クリエイティブの源泉"としてインスピレーションを"探す"ことが目的なのに対し、このファブリックルームはテーマをさらに"深掘り"していく用途で使われる部屋です。例えば「ハワイアン」や「アニマル」などのテーマに応じたファブリックのサンプルが収集され、創作のヒントとなっていくのです。

前回訪れたライブラリーでは、職人の手描きによるプリントの原画を食い入るように見ていた髙橋さん。その柄が実際に生地に落とし込まれたものを手にし、「職人さんがこだわって描き上げたアートがそのまま生地に映し出されています。プリントとなってもなお、手描きの繊細なタッチだったり、一筆一筆に込めた描き手の魂がしっかり表現されていて。プリントで勝負しているのがすごく伝わります」と興奮気味に言葉を紡いでいきます。

ファブリックが製品へ
別の部屋に用意されていたのは、製品前の状態の生地とブティックで展開されている実際の製品。コットン100%の生地はコットンとは思えないほど滑らかな肌触りで、「この生地に包まれて寝たいくらい(笑)」と髙橋さん。エトロには「ピアッツァータ」と「オールオーバー」と呼ばれるプリント技法があり、ピアッツァータは決まった位置に決まった柄を左右対称に配置する柄位置指定のプリントのため、技術的にも高度かつ金額も高価になるそう。オールオーバーはいわゆる総柄。オールオーバーのプリントのパターンを引く際も、柄が綺麗に見えるように裁断してから服に仕立てるといい、エトロのプリントに対する細部へのこだわりを感じさせます。


「この生地をそのまま服に仕立てるわけじゃなく、どの柄をどこに使うかを考えながら服に仕立てていくんですね。(ペイズリーシャツを手に取りながら)この左右の襟のところに同じ柄が来るように配置するってことか。そう考えると、すごく計算し尽くされてる!」

<エトロのプリントの中でも一目でわかるデザインコードとしてブランドを象徴するペイズリー。しずく型のモチーフは長年にわたり無数の解釈が生み出されているが、元々は中央アジアで誕生し、ナツメヤシの花の象徴とされ、豊穣、繁栄、生命の恵みを意味する>

無数の個性的なプリントファブリックを扱うファッションブランドだからこその知られざるノウハウを学んだ髙橋さん。今回の旅ではエトロのファブリックの強さを改めて感じたといいます。
「ショーを見せてもらった時にもめちゃくちゃ感動したんですけど、ファブリックがモデルの体に沿ってふわりとなびいて揺れ動いたり、光の当たり具合で違った光沢や質感を見せたり、立体的に動いてるのがまるで"生きているアート"みたいなんですよね。だから僕はよくエトロの服を"着飾るアート"と表現していて。着ることでそのアートを自分のものにできてるから、モデルさんたちも気持ちよく歩けるんだろうな。自分もそんな感覚になるから、よくわかります。エトロがアーティストの方々の想いを大事にして、リスペクトを持っているということが、自分も絵を描くので、とても伝わってきます。ファブリックの強さだったり、色味だったり、着ることを楽しいと思わせてくれるブランドですし、改めて好きだなと感じました」
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最終更新日:
髙橋海人
1999年4月3日生まれ、神奈川県出身。2018年、King & PrinceのメンバーとしてCDデビュー。俳優としても活躍しており、2018年の日本テレビ・シンドラ『部活、好きじゃなきゃダメですか?』にて初主演を務め、その後もドラマ・映画『ブラック校則』(19年)、TBS・日曜劇場『ドラゴン桜』(21年)、テレビ朝日系木曜ドラマ『未来への10カウント』(22年)、映画『Dr.コトー診療所』(22年)などに出演している。23年の日本テレビ系日曜ドラマ『だが、情熱はある』や、24年テレビ年東京開局60周年連続ドラマ「95」でも主演を務める。2025年3月12日にKing & Prince 16th SINGLE 「HEART」を発売。5月からは3大ドームツアーを公演予定。
ニット 30万8000円、トラウザー 20万3500円、ポケットチーフ 2万4200円、チャーム 7万1500円、シューズ 17万500円、ベルト 参考商品
model: Kaito Takahashi, photographer: Koji Hirano, image processing: Noriyoshi Kobayashi(DigiCapsule), videographer: Shunsuke Nakamura, video editor: Akira Polenghi, stylist: Katsuhiro Yokota & Chihiro Tan(YKP), hair& makeup: Yurika Hashiba | text& edit, project management: Yuui Imai(FASHIONSNAP)
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