山下智久
Image by: Koji Hirano (FASHIONSNAP)
「ディオール(DIOR)」のパリ本店であり、メゾンの本拠地でもある「30 モンテーニュ」。ここは、クリスチャン・ディオール(Christian Dior)がオートクチュールのアトリエを構え、数々のコレクションを発表した地。俳優・アーティストでディオール ビューティー アンバサダーを務める山下智久さんが、メゾンのルーツとなるこの場所を訪れ、美しい店内を巡りながら大切な人へのギフトを探していきます。
美と創造の館 モンテーニュ通り30番地
創設者であるクチュリエ、クリスチャン・ディオールが革新的なコレクションを発表し「夢の王国」とも言われているディオール パリ本店「30 モンテーニュ」。彼が1947年に最初のブティックを開いたこの建物は、かつて伯爵が住まう邸宅だった場所です。
2年前には、現代建築の巨匠、ピーター・マリノ(Peter Marino)の設計によって新しく生まれ変わり、ディオールで世界最大となる約2000平方メートルの広さを誇るブティックとして注目を集めています。
店内には、ファッション、ビューティ、バッグやジュエリー、ホームコレクションといったディオールの最新コレクションがフルラインナップで揃い、ギャラリーやレストラン、カフェも併設。かつての邸宅の面影を残しつつも、モダンな現代アート作品が随所に飾られており、ディオールの美と創造の世界に没入できる空間です。
「すごく天井が高くて心地よいですね。セクションごとに雰囲気が変わり、アート作品も見ることができて、世界観と歴史を堪能できます。レストランやカフェも併設されているブティックは日本にはあまりないので、贅沢なひとときになりそうです」
歴史に残るスタイル「ニュールック」が香りに
「30 モンテーニュ」ならではのインテリアやアート作品を堪能しながら、店内を巡っていく山下さん。吹き抜けのエントランス近くのフロアで目に留まったのは、メゾン クリスチャン ディオールから今年2月に発売されたフレグランス「ニュールック」でした。
1947年、クリスチャン・ディオールによる最初のコレクションで発表され、ファッションの歴史に大きな影響を与えたスタイル「ニュールック」。その名を冠するジェンダーレスなフレグランスは、個性豊かな香りがそろう「メゾン クリスチャン ディオール」の中でも、長く愛される香りになりそうです。
ディオール ビューティアンバサダーを務め、香りにはこだわりのある山下さん。美しくディスプレイされたバリエーション豊富なフレグランスを、一つひとつ試していきます。
「『ニュールック』は爽やかな香りでありながら、何層にも重なるような複雑さもあり、様々なシチュエーションに馴染みそう。ジェンダーも年齢も問わない香り、というのも魅力ですね」
ニュールック
ひときわフレッシュに香るアルデヒド、そしてフランキンセンスのミステリアスなニュアンスをプラスし、温かみのあるアンバーコードに包まれた、まったく予想できない香り。ディオールを代表するヘリテージの一つであり、シルエットの一つでもある「ニュールック」がもつ精神とパワーを香りで再解釈したフレグランスとなっている。
メゾン クリスチャン ディオール 「ニュー ルック」オードゥ パルファン 40mL 125mL 250mL 1万5,950円、3万4100円、4万8400円(すべて税込)
永遠のアイコン「レディ ディオール」
特別なブティックでギフトを探すなら、長く愛用できるものを選びたい。ディオールを象徴する、永遠のアイコンバッグ「レディ ディオール」 のコーナーに足を運びます。
1995年に当時のクリエイティブ ディレクター、ジャンフランコ・フェレによって発表された「レディ ディオール」は、エレガンスと美を体現した、ブランドのラッキーアイテムとも言われているバッグ。カラーやサイズが豊富にそろい、モダンな店内に映えていました。
「『レディ ディオール』は、時代を超えて大切に使うことができる上質なバッグですよね。カラーはホワイトが好きです。清潔感があって、コーディネートのポイントになりそう」
レディ ディオール
フランスのシラク元大統領夫人からダイアナ元妃に贈られ、毎日のように持ち歩いたことから名付けられた「レディ ディオール」。アイコンモチーフである「カナージュ」のステッチや"D.I.O.R."チャームなど、ディテールの美学が凝縮されたアイコン的存在。タイムレスな人気を誇る。
「レディ ディオール」スモール 各86万円(税込)
煌めくツイードのメンズスニーカー「B9S」
華やかな2024年春夏の新作コレクションが並ぶメンズフロアで、一足のスニーカーを手に取った山下さん。こちらは、メンズ クリエイティブ ディレクターのキム・ジョーンズ(Kim Jones)が就任して5年目のコレクションで初めてフォーカスされた、ツイード素材が特徴。主にオートクチュールに使われていた素材を現代的に再解釈したアイテムです。
何種類もの糸でディオールのアイコンモチーフ 「カナージュ」が織り込まれ、サイドには「レディ ディオール」のチャームをアレンジしたモチーフ。アイコニックなディテールが散りばめられています。
(着用衣装)シャツ 19万円、パンツ 19万円、シューズ 18万7000円 全て税込 / DIOR
「ツイードの素材感がやわらかく、エレガントな印象のスニーカーですね。履き心地もすごくいい。デニムなどに合わせて履いてみたいです。パリの本店で手に入れたという思い出も含めて、大切な一足になりそう」
スニーカー「B9S」
スケーターのコードとメゾンのクチュールスピリットに着想を得た新作スニーカー。パッド入りのシュータンとテクニカルファブリックのサポートソックスが、快適な履き心地を実現する。伝統的なフランス製のジャカード織機を使用して織られたオリジナルファブリックを使用したスペシャルな一足。
スニーカー「B9S」27万円(税込)
山下智久とパリの思い出
パリのファッションの中心地に位置し、常にメゾンの歴史とともにある「30 モンテーニュ」の世界を堪能。彼自身、パリにはロケ撮影で長期滞在したこともあり、思い入れのある街なのだそう。
「ロマンティックな街ですよね。歴史があって特別な場所。パリには4ヵ月ほど滞在した経験があるので、よくバスティーユからマレのエリアなどを散歩したり、フラッとカフェに寄ったりしていました。コーヒーの香りがよくて美味しいので、ついたくさん飲んでしまうんですよね。ワインも美味しくて、人生で一番飲んだかも(笑)。特に、モンパルナスのビストロで飲んだ白ワインと、ヒラメのソテーのマリアージュが忘れられません」
special movie:「30 モンテーニュ」で夢のショッピング体験
山下智久 Tomohisa Yamashita
1985年4月9日、千葉県出身。1996年より芸能活動をスタート。近年は活動の場を海外にも広げ、ハリウッド映画にも出演。21年より、ディオール ビューティー アンバサダー就任。
Photo:Koji Hirano (FASHIONSNAP)
Text:Mami Okamoto
Direction&Edit:Chiemi Kominato (FASHIONSNAP)
movie: Ikue Kaneko (FASHIONSNAP)
Realization: Mizuki Okuhata (FASHIONSNAP)
RELATED ARTICLE
関連記事
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境