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【インタビュー】2015年春に再始動するMEG「カロリナグレイサー」とビームスの化学反応とは

(左から)BEAMS創造研究所シニアクリエイティブディレクター南馬越一義、CAROLINA GLASERデザイナー兼プロデューサーMEG

Image by: FASHIONSNAP

2014.12.03 Wed. - 21:45 JST

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【インタビュー】2015年春に再始動するMEG「カロリナグレイサー」とビームスの化学反応とは

(左から)BEAMS創造研究所シニアクリエイティブディレクター南馬越一義、CAROLINA GLASERデザイナー兼プロデューサーMEG

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2014.12.03 Wed. - 21:45 JST

■新生カロリナグレイサーの変化とは

―カロリナグレイサーといえば、かつては「森ガールNo.1ブランド」に選ばれたこともありました。新しいカロリナグレイサーはどのような層を狙っていくのでしょうか。

MEG:以前のターゲットは自分と同世代ということもあり今よりも少し若めでしたが、ファンの方々もブランドと同じように歳を重ねているので、今回はその上下、25歳~35歳くらいですね。"自分の生き方を見つめながら歩いている人" をイメージしているので、想像する生活スタイル自体が以前とは違っているかなと思っています。

南馬越:ブランドの歴史をみると森ガールからの支持が大きかったわけですが、だんだんとファンの方々と共に成長して新しい面も出てきましたよね。カロリナグレイサーの既存のお客さんに加えて、うちが得意とする客層にもアピールできるテイストの広さは(新しいカロリナグレイサーに)あると思います。

MEG:そうですね。この層の女性は働き盛りで忙しい人も多いと思うので、そんな日常に取り入れやすい色とデザイン、休日や移動中にスマホを見ながら買えるという身近さや手軽さを重視しています。

―具体的には?

南馬越:リラックスウェアまではいかないですけど、着やすそうな服が多いですよね。

MEG:そうですね。"日常で着る手持ちの服へのプラスワン"ということも考えています。そういったこともあって、今季のカラー展開はモノトーンが多いですね。

南馬越:モノトーンと言っても"春のモノトーン"という感じで、淡いピンクやミントカラーを差し色に加えて温かみを出しています。あとはグレーも多いですよね。

MEG:はい。黒で引き締めるとか、シャープなイメージの方が今の気分にも合っているのかも。

南馬越:全体的にリアルクローズを意識しているので、価格も手に取りやすくなっていると思います。

MEG:WEB販売になるので、「欲しい!」と感じた瞬間に「買おう!」と思う価格帯になるように気を配っています。やっぱり高くて買えないって、残念じゃないですか。

CG-2015SS-BEAMS-20141201-003.jpg

―ECがメインの展開ということで、商品ボリュームにも変化はありますか。

南馬越:これまでのカロリナグレイサーは店舗ありきのMDを組んでいたので、ショップスペースを埋めるだけの品番数でした。今回はECに特化しているので、その傾向や特性を生かすために、以前よりも品番数を絞っています。半分とまではいかないですけど、濃縮して、奥行きを付けた感じ。月ごとに変化が出るように、僕には似合わないやり方なんですが(笑)、データを見ながらしっかりMDを組んで計画的に作っていきました。

MEG:過去の売上上位アイテムを分析して、欲しい商品の傾向を取り入れたりもしましたよね。

南馬越:本当はそういうの嫌いなんですけどね(笑)。ただ今回はニーズも加味して、MEGさんやカロリナグレイサーなりの特色をミックスさせた商品を打ち出していきます。

―小物の展開は?

MEG:今は洋服をしっかり作ることに力を入れているので、バッグなどの小物はコラボレーションで展開する予定です。

―コラボレーションも新生カロリナグレイサーの大きな柱になると伺いました。

南馬越:メインのカロリナグレイサーとは別に、MEGさん自身にフィーチャーをした1つのラインとしてやっていこうと思っています。

MEG:はい。なので、カロリナグレイサーの通常の課題に加えて、マゴ(南馬越)さんが投げてくださる宿題をパキーン! と打ち返している感じで、とても刺激的です。カロリナグレイサーに関しては「こういうコンセプトで作りたい」と割と固めて進めていますが、いきなり決まってポンっときた宿題にも「コレやったら面白いんじゃないか」という発想で楽しみながらやっています。

南馬越:いいコンビなんですよ、今のところ(笑)。

CG-2015SS-BEAMS_c-20141201-002.jpg

■インフルエンサーのMEGならではのデジタル戦略

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―最新コレクションの展示会ではスタートトゥデイが展開する「WEAR」を活用。

南馬越:WEARのユーザーを招待し、試着してもらった画像をWEARにアップしていくイベントを12月20日に企画しています。MEGさんには強力なフォロワーがいてインフルエンサーの役割を果たしている。昔だったらブランドがあってデザイナーがいて一方的に発信していた感じだったのですが、新生カロリナグレイサーではお客さんやファンの方々とキャッチボールをしながら、コミュニケーションを楽しみつつ服を作っていきたいですね。

MEG:今は特にWEARが浸透してきて、商品を買ってくれた人がそれをアップして他の人が見るという流れができているので、活用できたら情報の流れも含めて面白いなと思います。

南馬越:あとはファッションでの新たな体験をしてもらいたくて。WEARの中で原石みたいな方をピックアップして、MEGさんと一緒に何かできたらと計画中です。

MEG:はい。カロリナグレイサーとして、若いユーザーの新たな一歩のお手伝いを出来るといいですね。頭の中でイメージするものが洋服として出来上がって、誰かに渡って喜んで貰えることの楽しさやチャンスを、育てていけたらいいなと考えています。

―ビームスにとって、「WEAR」を活用する利点は?

南馬越:うちで買い物しているお客様は20代後半や30代が多いんですが、WEARのユーザーは20歳前後とか若くてファッションに興味ある人も多いので、丁寧にコミュニケーションをとることでより幅広い層を取り込むきっかけにしていきたいです。

CG-2015SS-BEAMS-20141201-001.jpg

■新生カロリナグレイサーのビジョン

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―将来、リアルショップでの展開は?

MEG:お客さんの反応を見ながら、フレキシブルに考えたいです。

南馬越:そうですね。今、僕たちが持っている考え方や思想の延長線上で将来的には店舗も出していきたいですね。例えばポップアップだったら、通常のカロリナグレイサーの商品やコラボラインだけを置くのではなく、ブランド物を仕入れたりとかバイイングをやってみるのも面白いんじゃないかな。僕はバイヤーもやっていたので、感覚をミックスさせることでカロリナグレイサーやMEGさんの世界観を表現するような何かを作ることにも挑戦できたらいいですね。

―新生カロリナグレイサーが目指すものとは?

南馬越:新しい売り方をするブランドだと思うので、SNSが台頭する時代ならではのコミュニケーションを作っていくブランドにしたいですね。お客さんと「これがいいよね!」と言いながらファッションの楽しみを共有していけるような。ウェブでのアプローチを活かして、日本だけではなく、世界の方にも伝えていけたらと思います。色々なやりようがあるので、チャレンジしていきます。

MEG:そうですね。私も同じで「その人達が何を喜んでくれるのか」ということを常に考えながら、洋服作りやもの造りをしていきたいです。ただ作るだけではなく、届け方や着てもらうまでの流れにも「どういうブランドであればもっと身近に楽しんでもらえるか」に気を配っていきたいと思います。

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■MEG(メグ):
10月3日生まれ。シンガーであり、CAROLINA GLASERのデザイナー兼プロデューサー。様々なブランドの商品開発の他、自社のオリジナルコスメティック授乳服の販売 (baws.jp)なども行っている。2014年現在のソーシャルメディア・フォロワー総数は200万人を超える。

■南馬越 一義:
1962年6月20日生まれ。学生時代よりビームスでアルバイトをし、大学卒業と同時に入社。レイ ビームス渋谷の店長を経てバイヤー、そしてレディース部門を統括するクリエイティブディレクターに。現在はビームス創造研究所のシニアクリエイティブディレクターを務め、ディレクションする「ビーミング ライフ ストア バイ ビームス(B:MING LIFE STORE by BEAMS)」では、手掛ける異業種コラボが好評を得ている。

(聞き手:阿部理子)

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最終更新日:

12

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