紫外線が強まるこれからの季節、より一層スキンケアには力を入れたいところ。韓国や中国では今年もさまざまなアイテムやお手入れ方法が登場しています。今回はその中でも、夏に向けて取り入れたいスキンケアを中心に紹介します。
夏に向けて知りたい韓国・中国の最新美容液
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中国ではスキンケアを成分で選ぶ消費者が多く、SNSでも情報が拡散されています。多くのブランドから、エイジングケア成分として用いられるレチノールを軸にビタミンCやナイアシンアミド、ペプチドを組み合わせたり、抗酸化作用のあるビタミンC・ビタミンEを掛け合わせたりするアイテムが登場しています。
こうした成分を新鮮な状態で使用するため、使い切りタイプのアイテムが注目を浴びています。「春日来信(Spring Letter)」の「ビタミンCエッセンス2.0」は新鮮な状態で使用できる使い切りタイプの美容液で、使う直前に混ぜ合わせます。
「春日来信(Spring Letter)」の小紅書(RED)公式アカウントより
同じく使用前に粉と液体を混ぜて使う「鮮即」のくすみケア美容液は、高濃度ビタミンCとグルタチオン、アントシアニンの3種の抗酸化成分を組み合わせることで、より効果が期待できます。
「鮮即」の小紅書(RED)公式アカウントより
「鮮即」の小紅書(RED)公式アカウントより
韓国でも成分を掛け合わせて効果を追求する美容液が登場しています。「アイオペ(IOPE)」が3月に発売したブライトニング美容液「グルタ ビタミンC トーニングアンプル」はビタミンCと相乗効果を発揮する成分として、抗酸化作用のあるバイオグルタチオンを配合。肌のキメを整え、ハリのある明るい肌に導きます。
「イニスフリー(Innisfree)」が4月に発売した「ビタC グリーンティーエンザイム ブライトニング セラム」は韓国チェジュ島の緑茶から発見したケラチンケア成分グリーンティーエンザイムとビタミンCを採用し、ブライトニングケアだけでなく角質ケアも叶う美容液です。
成分をぎゅっと濃縮した「ゲルパック」に注目
韓国で今、再注目されているのがゲル状のフェイスパック。不織布シートと異なり、シートそのものに美容成分を含むことができるとともに、ひんやりした質感もこれからの季節にぴったりなんです。
シートマスクに定評のある韓国ブランド「アビブ(Abib)」の新作「コラーゲンゲルマスク ハートリーフゼリー」はエッセンスを薄く固めたコラーゲンゼリーマスクで、保湿とクーリング感を同時に感じられるアイテム。酵母を発酵させて作ったヴィーガンコラーゲンと低分子ペプチドが肌のキメを整え、ハートリーフなどのカーミング成分が敏感になった肌をケアします。
オリーブヤングのプライベートブランド「バイオヒールボ(BIO HEAL BOH)」の「プロバイオダーム リフティング T3コラーゲンゲルマスク」はエッセンス一瓶をまるごとゲルマスクに詰め込んだ贅沢なマスク。肌の温度に合わせてシートの色が変わり、薄く透けてきたら剥がします。肌の保湿からツヤ、弾力、毛穴までケアする優れものです。
今年も発明品が登場した日焼け対策アイテム
今年も色々な工夫が施された日焼け止めが登場しています。韓国のコスメブランド「プリメラ(primera)」の新作「リペアリングセラカプセルUVプロテクター」(SPF50+・PA++++)はシードペプチドとフィトバイオティクスが配合され、肌のバリア機能をサポート。紫外線対策だけでなくスキンケアまで行います。
また韓国ではサンスティックやUVケアクッションなどさまざまなタイプの日焼け止めがありますが、「AHC」が今年発売したのが“日焼け止めシャーベット”! 「マスターズクリームツー サンシャーベット」(SPF50+・PA++++)はシャーベット状の冷たい日焼け止めがマイナス14度のクーリング効果で肌を冷やしながら紫外線から肌を守ります。また10種のビタミンと水溶性コラーゲンを配合し、保湿や光老化・エイジングケアまで行えるそう。
ゴルフやテニスなどのアウトドアブームに合わせて、昨年韓国で登場した日焼け止めパッチ。日焼け止めを頻繁に塗り直せない状況でもしっかり紫外線から守ってくれると人気が高まり、クーリングや保湿を行うパッチなど、進化を続けています。韓国のドクターズコスメ「リジュラン(REJURAN)」の新作日焼け止めパッチ「スキンプロテクションパッチ」は頬を大きく覆うパッチで、肌に触れるハイドロゲルにはリジュランの独自成分c-PDRNを配合。紫外線遮断と美白や保湿ケアを同時に行います。
一方、念入りな日焼け対策を行う中国女子は日焼け止めだけでなく、UVカットパーカーやつばの広いUVカットハットが定番です。さらに最近はUVカットマスクも人気。通常のマスクと異なり、目周りまでカバーするのが特徴で、額までカバーするアイテムやサンバイザーと一体型になったマスクも販売されています。
「Greennose(緑鼻子)」の小紅書(RED)公式アカウントより
中国女子流のマスクパックの使い方とは?
コロナ禍でホームケア熱が高まり、中国で流行したのが塗布型マスク。シート状のマスクよりもスペシャルなケアができると人気になりました。寝不足やストレス、空調による乾燥などで敏感になった肌をしっかりケアできます。
中国のスキンケアブランド「KEYIN」の「コラーゲン アンチリンクルセラムマスク」は中国で人気の成分、III型コラーゲンをキー成分とするスリーピングマスク。塗って寝るだけで一晩中保湿と弾力ケアができ、気になる乾燥小ジワなどのケアにぴったりだとSNSで話題に。
「Bio-Meso(肌活)」が発売したウォッシュオフマスク「フェイシャル ピュリファイニング&デリケーティング コンディショニングマスク」はサリチル酸やAHAなどピーリング成分を含むゼリー状のマスクで、毛穴やニキビの悩みをケアします。
こうした塗布型マスクのいいところは、部分使いができること。中国女子はくすみや日焼けが気になる頬にはブライトニング成分が含まれたマスクを、黒ずみが気になるTゾーンにはディープクレンジングができる泥パックを使うなど、悩みに応じて顔の中でも塗り分けをすることで、よりパーソナライズされたスキンケアを楽しんでいます。皆さんも手持ちのマスクで真似してみては?
小紅書(RED)「ウォッシュオフマスクの部分使い(分区涂抹面膜)」検索画面より
青山学院大学文学部卒業。産経新聞社サンケイスポーツ編集局記者職を経て、「WWD BEAUTY」記者として中国や欧米などの海外美容市場やビューティテック、スタートアップなどを中心に取材。2020年4月に独立し、現在は美容業界情報を中心に若者トレンドや中国市場に関する記事を執筆。
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