ディオールがメキシコ人写真家グラシエラ・イトゥルビデによる日本初の大規模個展を支援 「KYOTOGRAPHIE 2025」で

ラシエラ・イトゥルビデ個展のキーヴィジュアル
Image by: ディオール

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ディオールがメキシコ人写真家グラシエラ・イトゥルビデによる日本初の大規模個展を支援 「KYOTOGRAPHIE 2025」で

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「ディオール(DIOR)」が「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」の一環で、メキシコ生まれのグラシエラ・イトゥルビデによる日本初の大規模個展を開催する。会場は京都市美術館 別館で、会期は4月12日から5月11日まで。また、同写真祭のサテライトイベントとして行われる「KG+」において、コンゴ民主共和国出身のアーティスト パメラ・トゥリゾの写真展「Mababu ‒ 先祖の霊」もサポートする。
クリスチャン・ディオールは、クチュリエになる以前にギャラリーのオーナーおよびコレクターとしてさまざまなアーティストおよびアートを、揺るぎない情熱によってサポートしてきた。KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭では長年パートナーを務め、これまでもアーヴィング・ペンや高木由利子、ヴィヴィアン・サッセンなど名だたるアーティストのエキシビションを手掛けてきた。
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イトゥルビデは1942年、メキシコ生まれ。1969年にメキシコ国立自治大学の映画研究センターで映画を学び、メキシコ人写真家マヌエル・アルバレス・ブラボの影響を受けた。故郷であるメキシコの地域社会を撮影したモノクロ写真で知られ、1989年に出版した写真集「Juchitan de las Mujeres」は、自身のフェミニズム支援のきっかけとなった。メキシコのソノラ砂漠やフチタンデサラゴサをはじめ、キューバ、パナマ、インド、アルゼンチン、アメリカなど世界各地で撮影を行っている。
ディオールとは、2018年クルーズ コレクションに際してオアハカの写真ルポルタージュを制作し、ディオール ウイメンズ コレクションのクリエイティブ ディレクターであるマリア・グラツィア・キウリとの共同制作などを行った。「Her Dior」(2021年)の記念号にも掲載され、メキシコで開催された2024年クルーズ ショーがきっかけとなり、「Vogue México」の表紙やページ、そのほかの出版物や雑誌に掲載されたポートレートのシリーズを撮影した。
トゥリゾは1993年、コンゴ民主共和国のブカブ生まれ。ゴマを拠点に活動し、2020年にディオール ヤング フォト グラフィー&ビジュアル アーツ アワード」の最優秀賞を受賞。受賞作の「ダブル アイデンティティー」は、アフリカ人女性が抱えるアイデンティティの豊かさと葛藤を問いかけ、パワフルな表現や鋭い視線、力強さを喚起させる13作品からなるカラーのセルフポートレートだ。
今回の写真展で展示される最新作「Mababu ‒ 先祖の霊」は12枚のフォトシリーズ。アフリカ大陸にお行ける奴隷制度の歴史を再解釈し、再現。綿花やタバコのプランテーション、家事労働、性的搾取など、大西洋奴隷貿易の経済的背景に関連する環境において見過ごされてきた女性たちの役割を浮き彫りにし、逃れられない運命に直面した女性たちの勇気、不屈の精神、強さを祝福する。
トゥリゾは「衣装は、色や形、テクスチャーを通じて物語をより鮮明に伝えます。明るい色が作品に希望と命を吹き込んでくれるので、私の作品作りには欠かせません」と語り、衣装を自らデザインすることで作品に込めたメッセージを強調。劣悪な生活環境と対照的な衣装で、女性たちの美しさに敬意を表し、奴隷女性たちが搾取の場から逃れる道を示す地図として利用した編み込まれた髪型は希望の象徴として描かれる。会場は、パリのヨーロッパ写真美術館(MEP)でアートディレクター兼キュレーターを務めるクロチルド・モレットがキュレーションを手掛ける。
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パメラ・トゥリゾ「Mababu ‒ 先祖の霊」キーヴィジュアル

KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2025 キーヴィジュアル
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