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生成AI時代の今、進化できるデザイナーの共通点とは

生成AI時代の今、進化できるデザイナーの共通点とは

サンフランシスコ発デザイン会社の公式ブログ
btrax

この1〜2年で、デザイン業界の空気が明らかに変わった。

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MidjourneyやDALL·E、Adobe Fireflyなどの画像生成AIは、もはや「試しに遊ぶ」段階を越え、本格的な制作の現場でも使われ始めている。そして決定的なのが、ChatGPTの画像生成機能の大幅アップデートだ。

なんてたって、スケッチをアップロードすれば、それがアプリのUIになるし、写真と文字を入れれば、良い感じのバナーグラフィックを生成してくれるんだから。

手書きのスケッチ (左) をChatGPTにアップロードすればアプリのUIを生成してくれる

”車の馬のままでいるか?それとも、自動車を運転したいのか?”

これは、僕が今一番全てのデザイナーたちに切実に伝えたい一言だ。

ChatGPTをはじめとする生成AIの進化が、私たちデザイナーにまさに「時代の転換点」に立たせている。イラスト、グラフィック、そしてWebデザイン——これまでは “人の手” でしか作れなかったものが、機械で生成できる時代になった。

そんな未来はずっと先だと思っていた。でもそれは、すでに「現実」として目の前にある。

生成AIツールは、それまでのデザイナーにとって便利なツールから、一部のデザイナーたちの存在すらも脅かす存在にまで進化しているのだから。

写真とコピーを元にAIで自動生成された広告画像 (右)

イラストレーターやWebデザイナーが感じている“ざわざわ”

そんな、デザインの現場で日常的にこんな声が聞こえてきている。

「クライアントから“これ、AIで作れない?”って聞かれた」
「イラストの単価が明らかに下がってきている」
「ポートフォリオの差別化が難しくなった」
「“人が描いた”ことの価値を説明しないといけなくなった」

つまり、デザイナーの立場が揺らぎはじめているのだ。

デザイナー終了説? それとも始まりの合図?

先日公開された『画像生成AIの進化、本業の人はどうみる? 現実味を帯びる「デザイナー終了説」の真実』では、実際のデザインの現場における生成AIの利用ケースと今後脅かされるデザイン職に関してのお話をした。

その中でも触れたのだが、生成AIの影響で「終わってしまう」職種もあれば、これから「始まる」デザイナー職もある。

・指示通りに作るだけの”手”はAIで代替できる

・だが、”方向性を定める頭脳”は、むしろこれまで以上に重要になる

これはまるで、かつての馬車がエンジンによって自動車に置き換えられた歴史と似ている。

動力はAI(エンジン)に置き換わる。けれど、どこへ行くかを決めて、ハンドルを握る人間(ドライバー)は必要だ。

馬から自動車へ。そのレベルの変革が現代も起きている

「道を決める人」になるか、「言われたまま走る馬」のままか

これは、今のデザイナーが直面しているシンプルかつ根源的な問いだ。

あなたは、まだ“馬”としての役割を果たしていたいですか?
それとも、“車を運転する側”に進化したいですか?

前者を選べば、間違いなく今後は厳しくなる。なぜなら、AIは疲れないし、早いし、文句も言わない。コストも安い。人間が戦って勝てる見込みは少ない。その証拠に、現代に馬車はほとんどない。というか、あってもそれはリゾート地などの「遊び」で利用されるだけだ。

一方で、後者を選ぶなら、そこには明るい未来が待ってるだろう。例え動力が馬からエンジン、もしくは電動のモーターになったとしても、しばらくの間は、行き先を決めて、それを操作する役割が必要なのだから。

そこで求められるのは「指示を受けて作る力」ではなく「状況を理解して、正しい判断を下す力」だ。たとえば以下のような役割が求められる:

・商品や価値デザインに落とし込むクリエイティブディレクター

・ブランドの世界観を視覚的に定義するアートディレクター

・ユーザーの体験を最大化させ、プロダクトの価値を高められるUXデザイナー

・事業全体をデザインで推進するデザインストラテジスト

ここに共通するのは、”考える力”“決める力” である。

「進化できるデザイナー」が持つ3つの資質

では、これからの時代において“馬ではなく運転手になるデザイナー”とは、どのような人なのか?

以下の3つの資質がカギになると思う。

1. コンセプト思考力

単なる「綺麗なビジュアル」ではなく、「なぜこれなのか?」を説明できる力。言い換えれば、ロジカルなストーリーテリング力が必要になる。

2. ディレクション力

他者(AIや他のデザイナー)を動かすためのビジョン設定力とフィードバック力。個人プレーからチームプレーへの変換が求められる。

3. テクノロジーへの理解と好奇心

ツールとしてAIを使いこなす力。怖がるのではなく、積極的に“仲間にする”マインド。もちろん生身の人間とも仕事をするが、適材適所でAIツールも使い倒すぐらいのスキルが必要。

最後に:決めるのは「今」

デザインを生業とし、デザイン業界に身を置く人間として断言できることとしては、生成AIは、ただのトレンドではない。これは、産業構造そのものが変わる兆しだ。

「私には関係ない」「まだ大丈夫」と目を背けることはできる。でもその間にも、世界は加速度的に変化していく。そして、デザイナーに対しての影響は想像以上に大きいだろう。

君は、馬のままでいたいですか?
それとも、エンジンを積んで未来を切り開く運転手になりたいですか?

決めるのは、だ。

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