
Image by: TOURNON.
大手セレクトショップでデザインやブランドディレクションを長年経験したデザイナー 谷口りさが手掛ける新ブランド「トゥルノン(TOURNON.)」が2025年秋冬シーズンにデビューする。
トゥルノンは、大手セレクトショップでメンズのデザインを約10年、ウィメンズのデザインを約15年間手掛けてきた谷口が、自身の得意とする「フレンチスタイル」をベースに、より丁寧で妥協のないものづくりを追求したいとの思いから2025年に始動。テキスタイルメーカーのクリップクロップ傘下のキャプテンサンシャインから、初のウィメンズブランドとして展開する。
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ブランド名は、パリ6区サンジェルマンデプレに位置する、リュクサンブール公園から真っ直ぐ伸びる通り「rue de TOURNON」に由来。トラッドをベースに、フレンチワークのディテールや民族衣装の装飾から着想を得たディテールをミックスした、スパイスの効いたフレンチスタイルを提案する。





2025年秋冬コレクションのルック
Image by: TOURNON.
ファーストシーズンとなる2025年秋冬コレクションでは、“秋のTOURNONを歩く Parisらしい乾いた空気”をテーマに、秋のワードローブをイメージしたアイテムを中心に構成。ブラウンやバーガンディ、ブリック、マスタードといった深みのあるカラーに、光沢のあるパープルやイエローグリーンといったカラーをかけ合わせた。
デザイナーの谷口は、ブランド立ち上げの背景について「大きな予算に合わせて大量に生産・販売するという在り方を続けるのではなく、欲しい人に欲しい分だけ届けられるようなものづくりができたらという思いから、自分のブランドを立ち上げました。繊維産業は“世界第2位の汚染産業”と言われているほど、サステナブルとは言えない業界。だからこそ、少しでも無駄やロスのないものづくりをしたいですし、買ってくださった方が『一生持っておきたい』と思えるような、ここでしか買えないような服作りを目指していきたいと考えています」と語る。

















Image by: FASHIONSNAP
同ブランドでは、「パターンを引き、トワルをチェックし、生地を一から自分で選んで別注で製作する」という、“クラシックな服作り”を重視。量産型のクリエイションを行うセレクトショップでは使用することが難しい上質な生地やこだわりの縫製などを採用した、小ロット生産ならではのものづくりを強みとしている。
イタリアの老舗ファブリックメーカー ピッツバル社の色別注で製作した上質なウールのケミカルレース素材のジャケットやドレスをはじめ、光沢とハリ、ネップ感のあるインド製のシルクシャンタン素材を用いたジャケットやボトムス、イギリス リントン・ツイード社のファンシーツイードを使ったジャケット、最上級のスーリーアルパカ素材を用いたシャギーコートなどが揃う。











Image by: FASHIONSNAP
ファーストコレクションでは、コートやジャケット、トップス、ドレス、スカート、パンツ、ニット、タイツなど全35型をラインナップ。価格帯は、アウター・ジャケットが5万8000〜21万円、トップスが1万3000〜2万9000円、ドレス・ジャンプスーツが6万8000〜13万円、スカートが4万5000〜16万円、パンツが2万8000〜7万6000円、レギンス・タイツが1万1000〜1万6000円、バッグが2万2000円。
今後は年に2回、春夏と秋冬に分けて新作コレクションの発表を予定。地方の個店のセレクトショップなど、直接商品に触れてもらえる実店舗への卸を中心に展開するという。
■TOURNON.:公式インスタグラム
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