
新木優子
Image by: FASHIONSNAP
俳優・新木優子が、フランス・パリで開催された「ディオール(DIOR)」2025-26年秋冬コレクションのショーに出席した。2020年にディオールのジャパン アンバサダーに就任してから、今年で5年。新作コレクションとともに、新木優子にとっての「ディオールと私」を語った。
ショーの当日、滞在ホテルで過ごす新木は、ディオールと歩んできた5年間について思い出の写真を見ながら振り返った。特に印象深いのは、最初に体験した2019年クルーズコレクションだという。まだアンバサダーに就任する前で、彼女にとって初めてのパリ滞在となった。「凱旋門やエッフェル塔、街並み、救急車のサイレンまで、すべてが新鮮で感動の連続でした」。
2019-20年秋冬オートクチュールコレクションに出席した際に着用したペールグリーンのドレスは、今でもファンの間で話題にのぼる"最もバズった"ドレス。また、クリエイティブ ディレクターのマリア・ グラツィア・ キウリ(Maria Grazia Chiuri)と交わした日本の着物についての会話など、数えきれないほどのエピソードを明かした。
今回のショーに出席するために自身で選んだ装いは、2025年春夏コレクションでランウェイを飾ったブラック&ホワイトのスポーティーなスタイル。ワンショルダーのトップスにビスチェとロンググローブ、深いスリットのオーバースカートを合わせた。現地のファンらの歓声を受けてチュイルリー公園の特設会場に入り、フロントロウのセレブリティらと交流しながらショーを堪能した。
2025年秋冬コレクションは、巨大な空間に吊るされたブランコにモデルが座る演出でスタート。近未来的な光やスクリーン、宙を舞う先史時代の鳥、床から迫り出る氷山など、時が激しくうねるようにストーリーが紡がれる。このスペクタクルな舞台演出は、アメリカの演出家ロバート・ウィルソンによるものだ。
コレクションの重要なインスピレーション源は、建築家であり、かつてディオールのクリエイティブ ディレクターを務めたジャンフランコ・フェレ(Gianfranco Ferre)。彼が生み出したシルエットに、ジェンダーのステレオタイプから解放を示唆するホワイトシャツが組み合わされ、時を超えたフェミニニティの讃歌が表現された。
今回、多くのルックで象徴的に使われていたのが、襟の形をしたフリル「ひだ襟」だった。大学生のころからヴィンテージの白いブラウスをコレクションしている新木は、「早く袖を通してみたい!」と目を輝かせる。「繊細なレースをシャープなジャケットやチョーカーと合わせるなど、バランスが完璧。ファンタジーを見せながら、リアルに着てみたいと思わせてくれるのが、マリア・グラツィア・キウリが表現するディオールの魅力の一つだと思います」と語った。
「今回のショーは、私にとって過去最高でした。フィナーレでマリア・グラツィアが登場する瞬間はいつも感動します。彼女がどれほど愛され、業界に貢献し、どれだけ情熱を注いでこのコレクションを作り上げたのかを実感する瞬間だから。バックステージでは『来月、京都で待っていますね』と彼女に伝えることができました」。
マリア・グラツィア・キウリによる2025年フォールコレクションは、4月15日に京都の東寺で発表される予定だ。歴史と文化が息づく特別な地で、自国の美意識と世界的メゾンの創造性が交わる瞬間を迎えることに、新木はひときわ胸を躍らせていた。
photography: Shota Kamei, text: Ko Ueoka

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2025-26年秋冬コレクションから新木優子のfavoriteルック
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ディオール2025-26年秋冬コレクション
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