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「カルティエ」が大阪・関西万博の共同出展パビリオンの詳細を発表 スタッフ制服をサカイ 阿部千登勢が担当

パビリオンのファサード ©︎Cartier

パビリオンのファサード ©︎Cartier

「カルティエ」が大阪・関西万博の共同出展パビリオンの詳細を発表 スタッフ制服をサカイ 阿部千登勢が担当

パビリオンのファサード ©︎Cartier

 「カルティエ(Cartier)」が、大阪・関西万博において内閣府、経済産業省、2025年日本国際博覧会協会と共同で手掛ける「ウーマンズパビリオン in collaboration with Cartie」の概要を発表した。「When women thrive, humanity thrives ~ともに生き、ともに輝く未来へ~」をコンセプトに掲げ、建築、コンテンツ、対話など多角的な展示を目指す。

 また、パビリオン内に設ける「WA」スペースでは、トークセッションやパネルディスカッションなどエンパワメントの一助となるような“議論の種”を生む場所として機能させる。同スペースでのセッションに協力する「WA」アドバイザーには、アーティスト、大学教授、ビジネスマンなど多彩な顔ぶれが揃い、女性を起点にしながらも社会全体のより良い未来に向けた対話を、多様な視点から編んでいく。

 同パビリオンのヴィジョンの中心となるテーマ「ともに生き」(Living Together)は、ジェンダーの枠を超えて対話を広げ、「共生」と「持続可能性」の複雑な相互作用の考察を願うもの。「ともに輝く」(Designing Together)は、多様な存在がシームレスに融合することで、その可能性を最大限に発揮できるヴィジョナリーな社会の形成へと思いを巡らせる。そして、「未来へ」(For the Future)は、前向きな意見交換の場としてのウーマンズ パビリオンの役割を表し、過去に成し得たことだけでなくこれからを見据えた新たな願望にも焦点を当て、未来を形成し続ける姿勢を担っている。

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 カルティエ ジャパン プレジデント&CEOの宮地純は、「2020年のドバイ万博でのコラボレーションに引き続き、大阪・関西万博で再びウーマンズ パビリオンを出展できることを大変光栄に思う。いかなるジェンダーにおいても、”ともに”輝き続ける未来を実現するため、私たち一人ひとりに何ができるのか、この思考の原動力となるパビリオンをお届けするつもりだ。ここでの経験を持ち帰り、考え、行動に移す、あるいは身近な誰かと対話し、輪が広がっていく、そんなきっかけとなる原動力になれば」と決意を表明した。

 動画コメントで出演したカルティエ カルチャー&フィランソロピー会長のシリル・ヴィニュロンは、「ウーマンズ パビリオンはすべての女性と、協力者とともに未来を築くために、女性が果たす役割を称えます。この素晴らしいプラットフォームでカルティエと大阪・関西万博は、個人の行動あるいは集団行動を通して、来場者を変革の旅へといざないます」とコメントを寄せた。

 ウーマンズ パビリオンの組子ファサードは、建築家の永山祐子が手掛ける。この構造はドバイ万博の日本館で用いられたもので、その一部を再利用する。資材の木材は地元で調達し、万博終了後は大阪の山々に返還。町屋建築の構成を参照し、幾何学模様と自然の要素をシームレスに統合しながら、コラボレーションと有意義な交流を活性化させる調和の取れた空間を作り出す。また、グローバル アーティスティック リードには、ドバイ万博で女性初のデザイナーとして英国パビリオンを担当したエズ・デヴリンが参画する。

永山祐子

 建物は2フロア構成を計画。来場したゲストを、まずはエズが手がけた没入型のキュレーションが出迎える。ゲストから名前を提供してもらい、それぞれのアイデンティティがストーリーに組み込まれる仕掛けを用意。3人の女性を主人公としたストーリーの中から、ひとつのストーリーを追体験するような内容で、3人のうちのひとりには小説家の吉本ばななを起用すると明かした。吉本に縁の深いオブジェクトや写真を展示し、彼女が乗り越えてきた葛藤や苦しみ、忍耐、そしてその癒しの物語を紡ぐ。来場者を私的で個人的なストーリーへと導きながら、リフレクション(振り返り)を促し、最終的にその体験を幅広い普遍的な世界の問題へとリンクさせていくという。

 そのほか、さまざまなアーティストが没入体験の制作に携わった。映画監督の河瀨直美は、プレリュードムービーを担当。フランス人女優で映画監督、アーティストでもあるメラニー・ロランは、示唆に富むポートレートや彫刻、サウンドスケープ、バーチャルリアリティを通じて、女性のエンパワメントのテーマを探る。美術作家の千葉尋は、メラニーとの協働で、グロログラフ技法を用いたポートレートを出品し、マルチアーティストの森万里子は、「ともに」、「人間性の共有」をテーマにした作品を披露。景観デザイナーの荻野寿也は、自然の世界に焦点を合わせ、持続可能な庭園を取り入れ、地域の植物をテーマに日本の移ろう四季を表現する。ウーマンズ パビリオンの案内係が着用する制服は、「サカイ(sacai)」デザイナー兼クリエイティブディレクターの阿部千登勢が手掛け、調和とモダニティを身にまとう。

内部イメージ

 パビリオンの2階に設ける「WA」スペースは、アイデアの合流点としてアゴラ(ギリシャ語で人が集まる場所)の役割を果たす。「大いなる地球」「ビジネスとテクノロジー」「教育と政策」「芸術と文化」「フィランソロピー」「役割とアイデンティティ」といった6つのテーマに分け、意見を交わし、万博期間中に150以上のイベントを計画中だ。4月ごろからイベント詳細を順次公開していく。

 「WA」アドバイザーのメンバーには、ウスビ・サコ(京都精華大学元学長・東京都公立大学法人理事[国際担当])、キャシー松井(MPower Partners ゼネラル・パートナー)、スプツニコ(Sputniko!、マルチメディアアーティスト)、宮田裕章(データサイエンティスト、慶應義塾大学教授)、SHELLY(タレント)などが参画する。

SHELLY、宮田裕章、Sputniko!、キャシー松井、ウスビ・サコ、宮地純

 役割とアイデンティティについてのイベントを実施予定の宮田は、「日本における女性の社会的地位の低さや貧困の問題を考えることは、我が国の多様性と平等を叶えるための一丁目一番地のトピック。この課題の背景のひとつには、現状の制度や慣習、法律が圧倒的に女性に不利な構造を持つことが挙げられる。まずは女性に焦点を当てて社会的課題に取り組むことは、あらゆる方面において立場が弱く困っている人たちに光を当てていくための第一歩として重要な役割を持つ」と語る。

 松井は教育と政策のトピックのディスカッションを予定。「昨今、日本のダイバーシティ議論には、経済合理性に基づいて“なぜ必要なのか”根本を理解しようとする姿勢を感じていて、それは大きな進歩。経済学の観点では、女性への格差是正、機会均等の投資が男性に行うものよりも多くの成果をもたらすというアーティクルも公開されている。世界にはあらゆる問題があるが、それらの唯一のシルバーブレット(諸問題の解決法)が女性の教育だと言われているほど」だと説明。女性はコミュニティへのコミットメントが強いため、学習成果を所属先に波及させる力が大きいのだという。そのため、女性への教育がひいては家庭、街、社会、国、世界へと変化をもたらす可能性を秘めていると意義を語った。

 スプツニコは2010年に生理を疑似体験する学者男性を描いた作品「生理マシーン、タカシの場合。」を発表。当時は多大な賛否が巻き起こったと振り返る。「10年以上前、私が作品を出した時は多くの批判にもさらされた。そこから時が経ち、実際に生理を疑似体験できるマシーンを研修に導入する企業が現れるまでになった。まだまだ議論すべき課題は山積みだが、それでも私は“時代と人は変わる”と身をもって体感し、日本にも可能性を感じている。WAスペースでは、まずはウィメンズエンパワメントを起点とするが、ありとあらゆる側面から、多様なトピックを扱う。バラバラの話題に見えても、より良い未来のためのイシューという点ではすべてがつながっている。参加者たちが、何かを持ち帰り、考えるきっかけになれば幸いだ」と期待を寄せた。

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