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入社理由はスーツ業界の底上げ セレクトショップ経験者が語る、グローバルスタイルでの挑戦

プロフィール:亀田創一郎(かめだ・そういちろう)/ GINZAグローバルスタイル PREMIUM 銀座本店 店長 2015年に、1960年から続く老舗セレクトショップに入社。その後、外資系保険会社を経て、2022年にグローバルスタイル株式会社に入社。GINZAグローバルスタイル 銀座本店・新館に配属。同年10月、GINZAグローバルスタイル・コンフォート ビックカメラ千葉駅前店に店長として着任。2023年10月から現職。新人教育やスタッフの技術指導などに携わっている。

プロフィール:亀田創一郎(かめだ・そういちろう)/ GINZAグローバルスタイル PREMIUM 銀座本店 店長 2015年に、1960年から続く老舗セレクトショップに入社。その後、外資系保険会社を経て、2022年にグローバルスタイル株式会社に入社。GINZAグローバルスタイル 銀座本店・新館に配属。同年10月、GINZAグローバルスタイル・コンフォート ビックカメラ千葉駅前店に店長として着任。2023年10月から現職。新人教育やスタッフの技術指導などに携わっている。

入社理由はスーツ業界の底上げ セレクトショップ経験者が語る、グローバルスタイルでの挑戦

プロフィール:亀田創一郎(かめだ・そういちろう)/ GINZAグローバルスタイル PREMIUM 銀座本店 店長 2015年に、1960年から続く老舗セレクトショップに入社。その後、外資系保険会社を経て、2022年にグローバルスタイル株式会社に入社。GINZAグローバルスタイル 銀座本店・新館に配属。同年10月、GINZAグローバルスタイル・コンフォート ビックカメラ千葉駅前店に店長として着任。2023年10月から現職。新人教育やスタッフの技術指導などに携わっている。

ファッションを若者で加速させる
READY TO FASHION

国内外の一流生地を豊富に取りそろえ、高品質なオーダースーツをリーズナブルに提供する、グローバルスタイル。元卸問屋ならではの強みを活かし、業界内トップクラスの生地のバリエーションを誇ります。

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コンセプトは、「Enjoy Order すべての方にオーダースーツを楽しんでいただく」。オーダースーツ初心者から、より上質な一着を求めるこだわり派まで、多くの顧客に支持され、2024年7月期の売り上げは前期比約7%増の111億を突破。オーダースーツ業界をリードする存在として、さらなる進化を遂げています。

今回は、GINZAグローバルスタイル PREMIUM 銀座本店で店長として働く亀田創一郎さんに、セレクトショップでの経験を通じて感じたファッション業界への思いや、オーダースーツ業界へ転職した経緯とその魅力について伺いました。

服好きが導いたキャリアチェンジと新たな挑戦

ーー服好きが転じて、オーダースーツ業界でのキャリアをスタートしたとお聞きしました。ファッションに興味を持つようになったきっかけは何だったんですか?

服に興味を持ったきっかけは、大学3年生の時、謹慎中だった仲の良い友人が急におしゃれになったことでした。体育大学に通っており、周りはジャージしか着ていない人たちばかりだったので、余計にかっこよく見えたんです。

その友人と、ジャージ以外の服で登校したら面白いんじゃないかと若い好奇心で思いついて(笑)。シャツやジャケットを着たり、プレスの入ったスラックスを履いているうちに、仲のいい友人にも広まっていきました。

あとは、服好きの両親の影響も大きいかもしれません。当時から、両親が買っていたトラッドなブランドをよく着ていましたね。

ーーそんなエピソードがあったんですね。

服は好きでしたが、中学生の頃から教員になりたいという思いがあり、体育大学へ進学しました。さすがに1回も教員をやらないのは両親にも申し訳なく、卒業後は保健体育の教員として働きました。

でも、服への思いは捨てきれず、「2学期が終わるまでに気持ちが変わらなければ、挑戦させてほしい」と相談していたのですが、結局その思いは変わらず、教員を辞めて服屋で働くことにしました。

ーーそれで老舗セレクトショップに入社されたと。

昔からラルフ ローレンやブルックスブラザーズなどのお店に通っていたこともあり、トラッドショップは視野にありました。学生時代はアメフトをやっていて、移動時の服装は原則スーツ。体も大きかったので既成服だと合わず、父の勧めでセレクトショップで作ってもらっていました。さまざまな商材を扱ってみたいという思いもあり、そのセレクトショップに入社し、6年間働きました。

ーーセレクトショップでは、どんな業務をされていたんですか?

販売がメインですね。最初は、シャツやカジュアルアイテムなどの軽衣料の担当から始まり、2年目からは、スーツやスラックスなどの重衣料や在庫管理も任せてもらえるようになりました。

違う店舗に異動した後は、自営業でお店をやっていたスタッフがいたので、営業利益や経常利益などの具体的な店舗運営の方法や数字管理を細かく学び、その後2年間、店長を務めました。

ーー転職を考えるきっかけは何だったんですか?

コロナの影響で業績が悪化して店舗を閉めることになり、次の仕事を考えざるを得ない状況になってしまって……。その後、顧客の方からの紹介で、お金の勉強も兼ねて外資系の保険会社に入社したのですが、コロナが落ちついてきた頃、また服屋に戻ってきたんです。紹介してくださった方も「服屋に戻ってくれてよかった。買えるところができた」と言ってくださり、励みになりましたね。

スーツ業界の平均値を引き上げる

ーーオーダースーツとなると、働かれていたセレクトショップとはまた異なるジャンルですよね。

セレクトショップで働いていてよかったと感じたことの一つは、一回りも二回りも年上のお客様から、まだ知らないファッションの知識を教えていただけたことでした。将来も服屋で働き続けることを考えた時に、新しい客層と関わってみたいと思い、グローバルスタイルを選びました。これまでセレクトショップでお客様から学んだ知識や感性を活かして、今度は自分が伝えていきたいと思ったんです。

ーーセレクトショップ時代にお客さんからどんなことを教わったんですか?

私が生まれる前の、70〜80年代、バブル期で業界が盛り上がっていた頃の写真を、お客様によく見せていただきました。クリスマスになると、売り場のスタッフ全員が赤いジャケットやチェックのネクタイを身につけていたりと、当時ならではの雰囲気が伝わってきました。業界のことや、服が好きな方が大切していた昔のものや写真を見せていただけると、それだけで自分の有益な資料になったんです。

こうした知識をそのまま接客に活かせるわけではありませんが、背景を知っていることで「これ、いいですよね」とお客様に伝える時の深みが大きく変わってきます。実際に、先輩が40万円のムートンコートを「いらっしゃいませ。これいいですよね」の一言で販売する瞬間を目の当たりにし、背景を知ることの意味を実感しました。

私も50代後半になった時に、その一言でお買い上げいただけるようになるのが目標の一つです。そのために必要なのは、営業のノウハウではなく、知識と経験。ファッションの知見を深めることで、より納得感のある接客ができると考えています。

ーーそういった経験がグローバルスタイルで働くことと、どう結びついたんですか?

20代の方にバトンを渡していかなければと感じていた中で、服の知識が少ない世代が多く働いているブランドに行った方がいいと思ったんです。かつ、セレクトショップのように、服好きだけでなく「服について何か知りたい」、「知らなくてもいいけど綺麗な格好をしたい」と思っている方が来店する環境で接客をしてみたいなと。

さらに、前職の個人売り上げと比較して、売上高が高いブランドで働きたいという思いもありました。その点、グローバルスタイルは売り上げが前職の10倍近くあり、客数が見込めると思い、選んだのが最初のきっかけでした。

ーーバトンを渡していかなければと、そこまで俯瞰して考えていたんですね。

なぜそう考えていたのかというと、理由は2点あります。1つ目は、セレクトショップを辞めて、いざ教えてもらえる機会が少なくなった時に、ネットでは得られない生の経験から学べる情報を集めるのには限界があると感じたからです。若い世代の方々は、きっかけがないともっと動きにくいのではないか、と。

2つ目は、服が好きな人や将来バイヤーを目指す若い世代に、その感性を受け継いでもらいたいと思ったから。グローバルスタイルで若い世代を育成し、ファッション業界で活躍できる人材を輩出するための土壌を作りたかったんです。

ーーそれまでが入社のきっかけ。決め手は?

決め手は業績ではなく、伸びしろです。前職では服の着方を徹底的に叩き込まれました。その点で、自分が一番教えがいのある会社がグローバルスタイルだろうなと。スーツの着こなし方など、洗練されたものにアップデートしていくのは絶対に面白いなと思ったんです。

ーースーツ業界の底上げという感覚。

そうですね。結局、売る側が着こなしなど含めレベルアップしていかなければ、お客様もついてきてくれません。自分が次にどんなことに挑戦できるか、その土壌がグローバルスタイルにあると考えました。

接客は商品企画をしている感覚

ーーグローバルスタイルではどんな方が働かれているんですか?

PREMIUM 銀座本店では、私を含め5名が勤務しています。うち1名が24年度に入社した新入社員。男女の割合は3:2で、女性スタッフも在籍しています。また、他の店舗も含めると20代の社員が多く、全社の平均年齢は30代前半ほど。スーツ業界の未経験者がほとんどです。

ーー実際にグローバルスタイルで働いてみて、どうでしたか?

若い方が多いこともあり、エネルギッシュですね。若い子が頑張って動いているのを見ると、自分も頑張らなければと刺激を受けるので、チームとしていい相乗効果が生まれていると思います。

最近では、1年以上一緒に働いてきたスタイリストの子が副店長に昇進して売上が伸びたり、なかなか成果を出せなかったスタッフが売上を取れるようになったりと、スタッフ一人ひとりの成長が励みになっています。たとえ自分の売り上げがゼロでも、みんなで売り上げを伸ばせるならそれがいちばん。チーム全体がレベルアップしていくことが、何よりの喜びです。

ーー逆に、年齢差にギャップを感じる時もあるのでは。

前職では平均年齢が高く、50代の方がほとんどでした。一方、現在は若い世代が多い環境で、当時と比べると真逆なので、年齢差を埋めることには少し難しさも感じます。服にあまり興味のないスタッフに対して、どうすれば服に興味を持ってもらえるのか、そして仕事をする上でそれがなぜ必要なのかを伝えるのは簡単ではないですね。

ですが、日常会話からそのスタッフが好きなものやライフワークを何気なく聞くようにし、その延長で服の話題へつなげらないか考えるようにしています。「教えるってこんなに頭使うものだな」と痛感してます。

ーーPREMIUM 銀座本店のグーグルの評価では、星がついているだけでなく「接客が丁寧」「アドバイスをちゃんとくれる」などの口コミが多数あり、驚きました。

PREMIUM 銀座本店の特徴として一つ挙げられるのは、オープン時から口コミを多くいただいている点です。もちろん、口コミを書いてもらうことを目的にしているわけではなく、大切にしているのは顧客満足。

「楽しかった」「〇〇さんに対応してもらえてよかった」など、お客様がお店から出るときに口にしてくれるようなような対応を心がけています。それはオープン当時からスタッフ全員にずっと言い続けていることです。「口コミをもらえなくていい、でも帰り際に何か一言いただけたらそれが最高だから」って。

ーー店舗の効率化も視野に入れている中で、そんな心がけがあったとは。

会社としては、どれだけ客数をこなせるかが伸ばすポイントの一つですし、もちろんその通りだと思います。だからといって、PREMIUM 銀座本店に来てくださるお客様がそれを求めているかは、また別問題。しっかり商品をご説明して、雑談も交えながら接客をしても、1日の予算は達成できます。

だったら、それを目指していけばいいんだと。客数をこなすために、説明を端折ったり雑な対応をするのは未来につながらないので、ご案内漏れがないようにするのが大前提。それから、どう客数を増やしていくかという順番ですね。

ーー「楽しかった」と言ってもらえる接客のために、スタッフの教育で意識していることはありますか?

前職では、ファッションでも接客でも基本を大切にしなさいと常に言われてきました。例えば、スーツの色はネイビー、グレー、ブラウンの3色が基本ですが、この3色を組み合わせてきれいに着こなすといった、ドレスの基本的な考え方とか。

一緒に働いたスタッフからは「靴を磨くようになったり、自分でアイロンがけをするようになったりして、亀田さんと働いて変わった」とよく言われます。店舗という最小単位ではありますが、変わってきているなと実感しています。

ーー身だしなみを整えるのが基本としてあるんですね。オーダースーツの店舗で働く魅力は何ですか?

「これはできません」と言うことが既成服と比べて少ないです。例えばセレクトショップでは、上下のスーツが吊るしで販売されていて、「この組み合わせでベストはないの?」とか「同じ生地でパンツをもう1本欲しい」と言われることがよくあったんです。それを制限せず、再現できるのがまず一つの魅力。

グローバルスタイルの企業理念は、「すべての方にオーダースーツを楽しんでいただく」。初めてオーダーしに来た方から、服好きでおしゃれなスーツが欲しいという方までご対応できます。ニーズをフルで網羅できるショップってあまりないので、そこも一番の魅力だと感じています。

ーーグローバルスタイルは生地の豊富さも魅力の一つです。

生地が豊富なので選択肢も多く、商品企画を常にやっている感覚で接客ができるんです。自分が知らない生地も入荷されますし、今シーズンからは国内でグローバルスタイルだけが取り扱っている生地ブランドを入荷したりもしています。生地について学べたり触れたりできるのは、服好きにとっても、いい環境だと思いますね。

現場で活躍し続ける教育者を目指して

ーー伸び代のある会社に入社したいとおっしゃっていましたが、求めるかっこいいの水準に対して今はどれくらいですか?

正直に言うと、3割くらい。まだまだですね。現場のレベルで言うと、自分が店長として関わってきた店舗は2店舗なので、40分の2しかできていません。

服屋で働くにあたって、お客様と同じでは通用しないですよね。プロ野球選手が草野球に出たら絶対活躍するじゃないですか。店員の靴が汚くてシャツもヨレヨレでは辻褄が合わない。やはりプロ意識を持たないといけない。

ーー今後の目標はありますか?

現場に居続けられる教育者になりたいと思っています。教えるにあたって、接客の腕を鈍らせたくないということもありますが、リアルタイムでお客様のことをキャッチアップし、それをスタッフに還元していきたい。ただ、それができるポジションは今現在ないので、将来的に作りたいとマネージャーとも話しているんですよ。

ーー会社も協力してくれる体制が整っているんですね。

そうですね。グローバルスタイルの会社として一番いいなと思うところは、そういった思いを叶えられる環境だということ。ちゃんと数字を立てられて、目標を達成していれば、キャリアアップがしやすい。なので、そういう思いを発言してくれる方が入社してくれたらいいなと思います。オーダースーツの店でやりたいことがある方や、お客様やスタッフに還元したいという思いがある方にとっては、それが実現しやすい環境です。

ーー最後に、ファッション業界やオーダースーツ業界に興味を持ってる方にメッセージをお願いします。

ファッション業界は、服が好きという気持ちだけでポテンシャルになります。服が好き、スーツが好きという方がいたら、そのポテンシャルを活かして、がむしゃらに頑張れば絶対に成功すると思います。その気持ちだけはぜひ忘れないでほしいですね。

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