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チップを渡さなくていい「出前ロボ」がマンハッタンで稼働 インフレの影響を受けて

フードデリバリーサービスのウーバーイーツは13日、ニュージャージー州ジャージー・シティで出前ロボによる宅配を開始したことを発表した。

フードデリバリーサービスのウーバーイーツは13日、ニュージャージー州ジャージー・シティで出前ロボによる宅配を開始したことを発表した。

チップを渡さなくていい「出前ロボ」がマンハッタンで稼働 インフレの影響を受けて

フードデリバリーサービスのウーバーイーツは13日、ニュージャージー州ジャージー・シティで出前ロボによる宅配を開始したことを発表した。

在米28年のアメリカン流通コンサルタント
激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

AIを駆使した自律走行型のロボットが飲食店から宅配サービスを行うのはイースト・コーストでは初となる。

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ロウアー・マンハッタン対岸に位置する街でウーバーイーツと提携して出前ロボを提供するのはテキサス州オースチンに本部があるロボット開発のスタートアップ、AVライド(Avride)だ。

AVライドのロボットは長さ92センチメートル、幅66センチメートル、高さ85センチメートルで最大20キログラムの注文品を運ぶことができる。

6輪の積載の容量はピザ6枚分に1.5リットルのラージサイズの飲み物が5本程度か入るという。

雨や雪など悪天候でも走行できる全天候型で時速は最大約5マイル(約8キロメートル)。

1回の充電で31マイル(約50キロメートル)の稼働が可能。出前ロボは午前11時~午後9時までほぼ休みなく働く。

搭載された複数のカメラにより360度全周囲をセンシングすることで高度なAIアルゴリズムにより段差や信号、障害物を見極め、自動的に止まったり、人に道を譲ったり、通行人を避けながら自律走行する。

またAVライドの出前ロボには正面に目などの表情が映るスクリーンもあり、可愛らしいイメージを持たせているのも特徴だ。

注文はウーバーイーツのアプリで行い、出前ロボの位置情報はリアルタイムでフォローできるようになっている。

到着すると通知が届き、利用者はアプリで解錠ボタンを押すことで注文品を取り出すことができるのだ。待機時間は10分程度。

その後はロボットが勝手に自走して基地となるレストランに戻る。

ウーバーイーツはAVライドと提携しテキサス州ダラスやオースティンで出前ロボでの営業を行っている。

ウーバーイーツはまた、出前ロボのカートケン(Cartken)やロボタクシーのウェイモなど6社とパートナーシップを結んで出前ロボ事業を11都市で行っているのだ。

 住宅街の歩道を走る"サイドウォーク"型の出前ロボットはここロサンゼルスでも頻繁に目にする。

ロサンゼルス市内で見かけるのは、ロボット開発のスタートアップ、サーブ・ロボティクス(Serve Robotics)が開発した自律型歩道ロボット。

サーブ・ロボティクスは昨年10月、第3世代となる最新鋭の自律型出前ロボットを発表。

より高速で、より賢く、より頑丈な上、製造コストも安価な次世代型ロボットは量産化にむけ今年中、複数のマーケットで最大2,000台が配備される予定だ。

2025年第1四半期中だけでもロサンゼルスに少なくとも250台のロボットを追加する計画もある。

新世代ロボは故障時や異常発生時でも、安全に停止するフェイルセーフ・ブレーキ機能に衝突回避システムや衝突被害軽減ブレーキシステムなどが向上。

以前のモデルより40%速く停止するという。新出前ロボの積載量(体積)は15%拡大し、1度に16インチのピザを4枚積めるようになっている。

第3世代はバッテリー容量も67%増加し、走行距離が第2世代の23マイル(10時間)から第3世代は48マイル(14時間)に伸長するのだ。

ロボットの表面は悪天候や大雨にも耐えられるように強化され、新しくなったサスペンションでよりスムーズな走行を可能し、輸送中に食事が崩れることを防げるようになっている。

新世代バージョンは機能や耐久性を大幅にアップグレードさせながら、製造コストを半分に削減した。

新世代バージョンは日本を含め世界に540店を展開しているハンバーガーチェーンのシェイクシャックからの出前でも稼働する。

ウーバーイーツのアプリを介してロサンゼルスのウェストハリウッド地区とコリアタウン地区のシェイクシャックから配達している。

サーブによると2023年時点でロサンゼルスのレストラン約200軒と提携してロボット宅配を行っており、市内の注文数は増加傾向にある。

 当社の流通DXワークショップ研修ではロサンゼルスで参加者がロボタクシーに乗車するカリキュラムがある。

よく聞かれる話として、歩道を走っている出前ロボを無人タクシー乗車中に目撃するというのがある。

ロボット乗車中に別のロボットを見ることで、イノベーションに懐疑的な流通ビジネスマンも相当なショックを受けることになるのだ。

マンハッタンとハドソン川をバックに佇む出前ロボのAVライド。ウーバーイーツがAVライドと提携し、ニュージャージー州ジャージー・シティで出前ロボによる宅配を開始した。東海岸では初となる出前ロボだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。アメリカで出前ロボやロボタクシーがスケールするには理由があります。誰もチップを払いたくないからです。ロボットの利用にチップは必要ありません。ウーバーイーツの注文でも10%~20%のチップが相場。飲食店、特にファストフードチェーンの価格はここのところのインフレを超えて膨張気味です。ファストフードのメニュー価格は過去10年間で39%~100%も上昇していて、2014年以降の31%上昇となるインフレ率さえ上回っているのです。マクドナルドの価格は2倍、ポパイズは86%、タコベルは81%も上昇しているとか。ほとんどのファストフードレストランでは、セットメニューが10ドル以上となり、場合によっては20ドル近くもかかることさえあります。したがって一部には子供向けの安いメニューを大人が選ぶことさえ増えてきているのです。で、ファストフード店から出前してもらうと、この料金の上に宅配手数料がかかり、さらにチップまで支払うことになるのです。だからチップ無料となる「出前ロボでええやんけ」となるのです。

 コロナ前までロボットは雇用を奪うと米国人に敵視されていました。インフレも加わわると今では"手のひら返し"です(笑)。

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