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ポーラ・オルビスHDの24年12月期 「ポーラ」低迷や中国の景気減速が影響し減収減益

ポーラ・オルビスHDの24年12月期 「ポーラ」低迷や中国の景気減速が影響し減収減益

 ポーラ・オルビスホールディングス(HD)が、2024年12月期連結決算を発表した。売上高は前期比1.7%減の1703億5900万円で、営業利益が同14.1%減の138億1000万円、経常利益が同12.9%減の160億8300万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同3.9%減の92億8600万円となった。基幹ブランドの「ポーラ(POLA)」の売り上げが振るわなかったことや、売上高減による粗利の減少などにより、減収減益となった。

 基幹ブランドのポーラや「オルビス(ORBIS)」、海外ブランドの「ジュリーク(Jurlique)」、育成ブランドの「ディセンシア(DECENCIA)」「スリー(THREE)」「フジミ(FUJIMI)」を展開するビューティケア事業の売上高は、同2.0%減の1650億6000万円、営業利益は同8.7%減の149億2600万円で着地。

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 ポーラでは、2023年、全販売チャネルを対象とするメンバーシッププログラム「ポーラ プレミアム パス」をスタートしたほか、新商品を軸としたカウンセリング及びエステの強化や新たな肌分析を開始。しかし、委託販売チャネルや百貨店チャネルは増収する一方、委託販売チャネルの店舗数減少によって顧客接点が縮小している。また、海外事業は中国を中心に一部アジア地域の景気減速の影響が継続したことにより、国内事業・海外事業共に前年を下回る結果となった。

 オルビスは、海外事業は重点市場である中国の景気減速の影響が継続したことにより前年を下回る実績となったが、国内の直販チャネルでの顧客数増加や、高機能・高単価商品の好調が顧客単価上昇に寄与し大幅な増収を記録。ブランドとしては前年を上回る売上高・営業利益となった。

 ジュリークは、本国の豪州では新商品が好調で、百貨店・直営店・ECチャネルが堅調に推移し増収を継続。一方で中国での景気減速の影響もあり、前年を下回る売上高だった。また、販売管理費の増加などにより営業損失が拡大した。

 育成ブランドでは、ディセンシアは顧客属性に応じた販売施策の強化により安定した顧客基盤の構築が進み、前年を上回る実績で推移。精油を軸にした商品で店頭の活性化を図っているスリーは、新客獲得が及ばず前年を下回った。フジミは、顧客体験価値を高める取り組みで前年を上回り黒字化を実現。育成ブランド全体では、前年に「アンプリチュード(Amplitude)」「イトリン(ITRIM)」の2ブランドが撤退した影響もあり、前年を下回る売上高となった。また新事業への投資を行った影響などから、営業損失が拡大した。

 同社は、長期経営計画・VISION 2029の達成に向けた2ndステージとして、2024年に設定した中期経営計画をスタート。重点戦略として4つの事業成長戦略「国内事業の顧客基盤強化、持続的成長と収益性改善」、「海外事業の更なる成長と新市場での基盤確立」、「育成ブランドの成長を伴う黒字化による持続的収益貢献」、「ブランドポートフォリオ拡充と事業領域拡張」と、それを支える持続的な経営基盤の強化として「新価値創出に向けた研究開発力強化」、「社会課題対応と独自性を兼ね備えたサステナビリティ強化」をテーマに掲げ事業を推進していく。2025年12月期は、売上高が同2.1%増の1740億円、営業利益が同5.0%増の145億円、経常利益が同8.6%減の147億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同8.5%減の85億円を見込む。

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