仏ロレアルグループが、「ジャックムス（JACQUEMUS）」と長期的な独占ビューティパートナーシップを締結した。これに伴い、ジャックムスの独立した発展をサポートするため、少数株投資を行った。

　ジャックムスはサイモン・ポート・ジャックムス（Simon Porte Jacquemus）が2009年にパリで設立。母親の姓である「ジャックムス」をブランド名に冠し、幼少期や南フランスでの生活からインスピレーションを得たストーリーを落とし込んだコレクションを展開している。ヴェルサイユ宮殿の運河「Le Chouchou」やカサ・マラパルテの「La Casa」、ラベンダー畑、麦畑などさまざまなロケーションでのショーが話題となった。「ナイキ（NIKE）」や「レペット（Repetto）」などのコラボレーションも人気。ニューヨークやロンドンに旗艦店を構えている。

　サイモンは今回のパートナーシップに際し、「15年前、私は夢に描いていたジャックムスを創造しました。そして、フレグランスやビューティは常に私のブランドヴィジョンの一部でした。今日、私はトップビューティグループであるロレアルと共にこの夢を形作り続けることができることを誇りに思います。未来が私たちに何をもたらすのか、とても楽しみです」とコメント。ロレアルのラグジュアリー部門のプレジデントであるシリル・シャプイは、「私たちはジャックムスを迎え、一緒にその素晴らしいラグジュアリービューティの可能性を解き放つことができることに興奮しています。センセーショナルな創造性とソーシャルファーストの遊び心に満ちた独自のブランドポジショニングにより、ジャックムスはロレアル・ラグジュアリーの象徴的なブランドポートフォリオを完璧に補完し、私たちの世界的なリーダーシップを強化するでしょう」と期待を寄せた。

　近年ロレアルグループでは「プラダ ビューティ（PRADA BEAUTY）」や「ヴァレンティノ ビューティ（VALENTINO BEAUTY）」などのファッションブランドのビューティカテゴリーを開拓し、成功に導いている。直近では「ミュウミュウ（MIU MIU）」とのパートナーシップを締結し、2025年に商品を発売する予定だ。