Image by: Hiroyuki Ozawa
「ゴアテックス(GORE-TEX)」が、パリファッションウィークにあわせて1月22日から24日の3日間限定で、ライフスタイルショールーム「ザ ゴアテックス ブランド スタジオ(The GORE-TEX Brand Studio)」をパリ3区にオープンした。
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ザ ゴアテックス ブランド スタジオは、ライフスタイル・コミュニティのプラットフォームとして2017年に開設されたインスタグラムアカウント「ゴアテックス ブランド スタジオ」の世界観を現実で再現したもの。そして、国内外のリテーラーやメディア、インフルエンサーら関係者を招き、ゴアテックスの理解度を高めることが目的だ。今回が3度目の開催となり、これまで展開されてきたアーカイヴと最新技術を搭載した100点を超えるアイテムの展示を中心に、「アクロニウム(ACRONYM®)」のエロルソン・ヒュー(Errolson Hugh)やアーティストのフューチュラ(Futura)らゴアテックスを愛用する人々のポートレート写真の掲示、TV番組を模したスタジオセットでのブランドパートナーを招いたトークショーなどが行われた。
そもそもゴアテックスとは、防水・透湿・防風性を備えた3層構造の素材で、メンブレンと呼ばれる中央の膜が防水・透湿・防風性能を担っている。また、ひと口にゴアテックスと言っても使用想定シーンごとに特性と名称が異なり、全てが最高レベルの「ゴアテックス プロ」、防水性能より防風性と透湿性を高めた「ゴアテックス インフィニアム」、軽量が特徴の「ゴアテックス パックライト」などを展開している。
そして、1969年の発明以来、主素材および表面加工の撥水材にPFAS(有機フッ素化合物)が使用されてきたが、近年は高い環境残留性が指摘されるようになったため、10年以上の歳月を費やしてPFASフリーでありながら従来と同レベルの機能性を有する新素材を開発。そして、2022年秋冬に一般アウトドア向け製品が、2023年秋冬にパフォーマンス製品が切り替えをスタートし、2024年秋冬時点で「プロ」を除く全製品のPFASフリー化を実現。そして、2025年秋冬をもってゴアテックス プロもPFASフリー化が完了するという。
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「『ゴアテックス』は、ファッションシーンでは硬い生地のイメージが未だに払拭できていなかったり、街着としてはトゥーマッチな性能だと思われていたりと、まだまだ理解されていないことも多い。そこで、アーカイヴと最新アイテムのアウターからスニーカーまで、実際に製品を手に取り見てもらうことで『ゴアテックス』を身近に感じてもらうと同時に、PFASフリーの知見を深めることも狙い」と、担当者。会場には定番コラボレーターの「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」や「マーモット(Marmot)」といったアウトドアブランドのシェルパーカーだけでなく、「プラダ(PRADA)」のデニムジャケット、「パレス スケートボード(PALACE SKATEBOARDS)」のヴァーシティジャケット、「シーピー カンパニー(C.P. COMPANY)」のガーメントダイジャケット、「リーガル(REGAL)」のチャッカブーツなど、一見するとゴアテックスを搭載していないようなアイテムも数多く並び、驚く来場者たちの姿が散見された。
なお、今回のザ ゴアテックス ブランド スタジオで収録されたトークショーには、シーピー カンパニーのロレンツォ・オスティ(Lorenzo Osti)社長兼GMらが登壇。その模様は今後、ゴアテックス ブランド スタジオで公開予定だという。
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