「バイレード（BYREDO）」が、国内初の旗艦店「BYREDO Tokyo Omotesando」を表参道にオープンした。日本初の路面店での展開で、フレグランス、メイクアップ、ボディケア、ホームアイテムなどの全アイテムに加え、機能と造形の対話を広げるバイプロダクト（Byproduct）を取り揃えている。

　店舗デザインは、職人技へのオマージュとして設計。天井には、スウェーデンのアーティスト ミリアム・エクロフ（Miriam Eklöf）、ヘムクルター（Hemqultur）、アシスタントペインター ウルリカ・スヴェンソン（Ulrika Svensson）、イカス クルチュールモレリ（Ikas Kulturmåleri）のコラボレーションによる手描きのペイントを施した。伝統的な技法にインスパイアされたエクロフが、スウェーデンの装飾芸術と色彩を独自の解釈で表現したパターンを描きあげた。

　また、この卓越したクラフトマンシップを引き立てるように、厳選したデザインピースで店内を彩る。希少なマーッタ・モース＝フィェッテルストロム（Märta Måås-Fjetterström） のタペストリーや、グロント・ポ・リンヌ（Grönt på Linne）、アルヴァ・アアルト（Alvar Aalto）によるヴィンテージの「アルテック（Artek）」のソファ、「カスタール（Kasthall）」に特注したカーペット、職人が手がけたルートウッドのテーブルなどが、研磨仕上げの黒御影石の床やグレーのハンマード加工を施した家具と調和しながら、独自の空間を作り上げる。

　店内中央のシンクやディスプレイユニットには、大型の彫刻的な石材を採用し、空間に重厚感と永続性をもたらす。加えて、温かみのある照明とライトベージュのパネルやラッカー仕上げのチェリーウッドを用いた壁面が、多彩な質感のハーモニーを演出する。

　バイレードのファウンダー兼クリエイティブ・ディレクターであるベン・ゴーラム（Ben Gorham）は、「東京は常に私を魅了してきました。この街は、未来と伝統が共存するコントラストに満ちています。この店舗では、その緊張感を反映し、モダンなデザインと時を超えたクラフツマンシップを融合させることを目指しました。手描きの天井やヴィンテージのタペストリーに至るまで、すべてのディテールには物語が込められています。これらの要素は単なる装飾ではなく、伝統や技術を生き生きと表現し、意図と意味に満ちた空間を創り出しています」とコメントを寄せている。

■BYREDO Tokyo Omotesando
所在地：東京都渋谷区神宮前 5-12-1 マハール表参道 1階
営業時間：11:00〜20:00