■チェーンストア最大手のウォルマートは先月末、オンライン販売でエルメスのバーキンの激似バッグを販売していた。
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限られたお客しか手にいれることのできない"幻"のバーキンがウォルマート・マーケットプレイスで100ドル前後の激安価格で販売されていたことで大騒ぎとなったのだ。
この話題はソーシャルメディア上で急速に拡散したのだが、興味深いことに「偽物だ!」と非難してはいなかった。
"ワーキング・クラス(労働者階級)のハンドバッグ"としてむしろ楽しんでいたのだ。
世界的にバズったことで、ワーキン・バッグはソールドアウトになった後、商品ページがサイトから削除されてしまった。
その一方、本物と見間違うほどの"あやしい"デザイナーバッグがたくさん見つかっている。
ウォルマートのアクセサリー・セクションでシャネルやルイ・ヴィトン、ボッテガの激似ハンドバッグが発掘されているのだ。
実際の価格よりはるかに高価に見え、手触りもよい上質の一品が、たったの18ドルから購入できるようになっている。
例えば「ミラ・ケイト・トップハンドル・トートバッグ(Mila Kate Top Handle Tote Bag)」。6色のカラーバリエーションがある、エンボス加工のビーガンレザー製トートバッグはお揃いのおサイフもついて49.95ドルとなっている。
ルイ・ヴィトンにも驚くほど似ているバッグはあるが、そちらは1,000ドル以上となっているようだ。
「ヴィトンのそっくり品は20倍も高い」というより「パチモンが20分の1の価格だ」というのが正しい構文となる。
模造品といってもレビュー欄をみると「品質が素晴らしく、必需品をすべて収納できる十分な広さがある」と付け加える人に「実際にバッグを見て、さらに感動しました」と書き込むする購入者もいるほどだ。
同バッグは5ツ星評価で4.6となっており、評判も悪くない。
「オリフィ・キルティング・ショルダーバッグ(OLYPHY Quilted Shoulder Bags)」はズバリ、シャネルだ。
クラシックなシャネルのフラップバッグは中古でも5,000ドル(約80万円)以上することを踏まえれば、このバッグの価格(29.99ドル)は、叩き売り商人がお客に威勢よくかける言葉「もってけ、ドロボー!」に見えてしまう。
5,000円弱のシャネル激似バッグはほぼ完璧なサイズであり、身の回りの持ち物に必要なスペースも十分で、お得感が凄い。
合成皮革はバターのように柔らかく?高級感も損なわず、調節が可能なチェーンストラップで肩にかけたり、斜めがけにしたりと評価が高い。
チェック柄の小銭入れ「デイジーローズ高級コインケース(Daisy Rose Luxury Coin Purse)」もヴィトン仕様だ。
ヴィトンのシグネチャーパターンにそっくりで素材は本物のように見える高品質のビーガンレザー。金具も同様、高価に見えるのがポイントだ。
小銭入れ以外では免許証などのIDカードやクレジットカード、鍵、その他の小物を入れるのに最適だろう。19ドルと安価なので、気軽に使えるのだ。
75,900円もするマーク・ジェイコブスの「ザ・レザー・トートバッグ・ミディアム(The Leather Medium Tote Bag)」の似たものがウォルマートで採掘されている。
ウォルマート・バージョンは24ドルで買える「ギュイー・トートバッグ(GYUEE Tote Bags)」だ。
タマゴの値段も上がる物価高で富裕層も節約志向となる。ポリウレタン樹脂を使ったPUレザーのバッグは見た目も手触りも本物そっくりとなる。
ジェイコブス仕様トートバッグで十分に我慢できるはずだ。5ツ星評価も4.7と高評価に、ボロボロになるまで気兼ねなく使える価格が尊い。
ウォルマートのオンライン販売から出土されるバッグはとてもカラフルだが、どれもグレーに置かれる。
バーキンのワーキンは本物が伝説レベルなので笑えるバッグだが、さすがにヴィトンやシャネルの激似バッグは"法律的にマズい"グレーゾーンにあるのではと思ってしまうのだが...
トップ画像:日本では75,900円もするマーク・ジェイコブスの「ザ・レザー・トートバッグ・ミディアム(The Leather Medium Tote Bag)」のウォルマート・バージョン?文字の下にサインペンで「マーク・ジュイコブス」と手書きすれば貴方も話題の人になれる!
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。相手よりも優位な立場にあることを威圧的な態度や発言などで表現するのをマウンティングと呼ばれています。高級品などの持ち物等でマウントを取ったりするようです。後藤は今までマウントを取られる経験は一度もありません。他者が自慢していることに全く気づいていないということもあります。物欲もなくミニマリストにも見られるので自慢にならないのでしょう。お付き合いする人たちがマウントするような人たちではないということです。高いお金を払ってアメリカまで"勉強"にくるような人達なので、武勇伝を語ることがありません。自分の価値を上げて、相手の価値を下げることで満足する人は、自分がお付き合うする人の中にはいないのです。そもそも社会的に偉い人たちなので、自分のステータスを自慢する必要がないのですね。ただし後藤には(自分の無知・無自覚なゆえに)結果的にマウントを取ってしまっていた、ということはあります。先日も参加者との雑談のなかで「嗚呼、言うんじゃなかったァーーー!!!」と後悔したばかり。
喩えるなら「知らん間にバーキンをブンブン振り回していた」という大失敗です。やっぱり自分は愚かな生き物だと...
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