日本を代表する美術作家 奈良美智による個展「I Draw the Line」が、BLUM Tokyoにて1月18日（土）まで開催中。

1959年に青森県で生まれ、1987年に愛知県立芸術大学大学院修士課程を修了した奈良美智は、その後ドイツのデュッセルドルフ芸術アカデミーで学び、ケルン在住中に作家としてのキャリアをスタート。

2000年に日本に帰国してからもドローイングや彫刻、旅先での出会いを記録した写真など多岐にわたる制作活動を行い、文化や言語の壁を超えた作品で世界中の人々を魅了し続けている。

本展は、この1年間に制作された新作のペインティングとドローイングを中心とした作品群を展示。

一連の新作には奈良を象徴する大きな目と大きな頭の人物が描かれ、彼の思考や感情を表現する日本語と英語の言葉やフレーズが添えられている。

「CHEER FOR YOU」や「WE ARE OUTLAWS YES!」といったフレーズが描かれた大きな木製パネルのペインティングは、彼が今年の初めにノートの切れ端にスケッチしたドローイングに基づいたもの。

プロジェクターを用いてそれらを木に映し、拡大された像に絵の具によって表面のテクスチャーと落ち着いた色調を加えた。

また、パンクロックグループ THE STAR CLUBの曲にインスパイアされた「Defiant Guys」や、労働者間の連帯を呼びかけるBilly Braggの楽曲「There Is Power in a Union」に由来する「Power in a Union」など、奈良が若い頃から触れていた50～60sのカウンターカルチャーやロック、フォーク音楽などに根差した社会的関心や政治的意識を反映する作品も展示される。

線による削ぎ落とされた表現の可能性を追求した作品群。
テキストと共に記された、示唆に富んだメッセージの数々を目撃して。

BLUM TOKYO
03-3475-1631

【Yoshitomo Nara “I Draw the Line”】
DATE：1月18日（土）まで開催中
※日曜、月曜、祝日定休
TIME：12:00pm～6:00pm
PLACE：BLUM Tokyo
ADDRESS：東京都渋谷区神宮前1-14-34 原宿神宮の森 5階
ADMISSION FREE
WEBSITE：blum-gallery.com/exhibition?lang=eng&filename=1727376117971x621595416623579100