Image by: FASHIONSNAP
百貨店に、初売り後ろ倒しの流れが広がっている。東京都心では、以前から伊勢丹新宿店、日本橋三越本店、銀座三越、東武百貨店池袋店、松坂屋上野店、松屋銀座などが2日以降に初売りを設定していたが、2025年は新たに西武池袋本店と西武渋谷店が元日営業を取りやめ。そのほか、日本橋高島屋と大丸東京店では、営業初日を2日から3日に後ろ倒した。初売りを遅らせたことで客入りや売り上げに影響はあるのか。日本橋高島屋と大丸東京店の担当者に、2025年初売りの商況を聞いた。
目次
ADVERTISING
Q1:初売りを後ろ倒しにした狙いは?
日本橋髙島屋:取引先を含む従業員の就労環境の改善、働く場としての魅力向上による人材の確保を推進すべく、2025年は1月2日を休業日とした。
大丸東京店:取引先を含む従業員とその家族の「Well-Being Life(心身ともに豊かなくらし)」を実現するため、また従業員のエンゲージメント強化を目的に実施した。
Q2:前年と比べて“並び”に変化は?
日本橋髙島屋:今年も開店前から多くのお客様にお待ちいただいた。実数は開示していないが、前年の初商(2024年1月2日)対比で約2ポイント増だった。
大丸東京店:2024年は約2000人が並んだのに対し、2025年は約1250人だった。
Q3:初売りを後ろ倒したことにより、初動や売り上げに変化は?
日本橋髙島屋:数値は開示していないが、2025年営業初日の1月3日については、売上・入店客数ともに前年の初商(2024年1月2日)から大幅に増加した。
大丸東京店:2024年1月2日の入店数は13万5000人、2025年1月3日の入店数は14万6000人だった。売り上げは非公開。
Q4:初売り当日に整理券発行、開店時間の繰上げなどは実施したか?
日本橋髙島屋:特に整理券の発行や入場制限等は実施していない。
大丸東京店:一部、人気食品福袋には整理券を発行。また、開店時間を9時30分から9時10分に早めた。
Q5:初売りで特に来客数が多かった売り場は?
日本橋髙島屋:全館多くのお客様で賑わっていたが、特に食料品や婦人雑貨、リビング用品などの売り場が人気だった。
大丸東京店:地階・1階の食品フロア全般。昼過ぎからは、特に婦人洋品・紳士用品・リビング用品などの売り場が混み合った。
Q6:初売りの後ろ倒し以外に従業員の働きやすさを重視した施策は?
日本橋髙島屋:正月以外の休日設定(2月、8月)や、営業時間の短縮(日本橋店)など。
大丸東京店:従業員食堂、メイク、歯磨きスペースの整備など。
ADVERTISING
RELATED ARTICLE
関連記事
RANKING TOP 10
アクセスランキング
【2025年上半期占い】12星座別「日曜日22時占い」特別編
sacai Men's 2025 SS & Women's 2025 Spring Collection