アメリカ・ニューヨークに拠点を置く高級百貨店「サックス・フィフス・アベニュー(Saks Fifth Avenue)」などを展開するサックス・グローバルが、同じくアメリカの高級百貨店「ニーマン・マーカス(Neiman Marcus)」の買収を完了したと発表した。買収総額は27億ドル(約4239億円、1ドル=157円)。
ニーマン・マーカスは1907年創業。2020年にアメリカ国内の新型コロナウイルス感染拡大を受け、43店舗を臨時休業したことで資金繰りが悪化。40億ドル以上の債務を抱えたことで、同年5月に米連邦破産法第11章(日本の民事再生法に相当)の適用を申請し、負債の一部を保有するヘッジファンド Mudrick Capital Management LPから、競合同業者であるサックス・フィフス・アヴェニューとの統合の提案を受けた。
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サックス・フィフス・アベニューは今年7月、ニーマン・マーカスを合併し、26億5000万ドルで買収する最終合意に達したと発表。合併にあたり、サックス・フィフス・アベニュー、サックス・オフ・フィフス、ニーマン・マーカス、バーグドルフ・グッドマンを統合し、新会社サックス・グローバルを設立した。同社のエグゼクティブ・チェアマンのリチャード・ベイカー(Richard Baker)氏は、「この画期的な取引は、サックス・グローバルと高級品小売業界にとって変革の瞬間となります。ニーマン・マーカス、バーグドルフ・グッドマン、サックス・フィフス・アベニューを統合することで、私たちは比類のないマルチブランドの高級ポートフォリオを作り上げ、大きな成長の可能性を秘めています。データとイノベーションを中核に置き、一流の不動産ポートフォリオを活用して高級ショッピング体験を再定義することを目指します」とコメントした。
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