休日や自宅でくつろぐ際など、リラックスしたシーンではどんな服を着ていますか?多くの人は帰宅すると部屋着に着替えて過ごすことが多いようですが、最近はスウェット人気もあって、部屋着と外着の境界線が曖昧になっています。また、リラックスウエアと言っても、実は用途によって呼び名や種類が分かれているのをご存知でしょうか。今回は、ルームウエア、ナイトウエア、ワンマイルウエア、の違いについてまとめたいと思います。
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目次
そもそも自宅で何を着ている?
「自宅では何を着ているのか」という、あるWeb調査の結果で、全体の47%を占めたのがトレーナーやTシャツでした。次いでパジャマが2位ですが、パジャマと答えた人の割合は16%にとどまっています。トレーナーやTシャツは着古して外に着ていくのをためらうようになったものを自宅用にするという声も多く、部屋で過ごす時と眠る時の服装が同じという人の割合は38%だったそう。
それならルームウエアとパジャマであえて分ける必要はないのでは?と感じるかもしれませんが、実はルームウエアとパジャマにはしっかりと違いがあり、さらにワンマイルウエアも別の区分になるのです。その理由は、それぞれの機能や用途が異なるから。では早速これらの違いを紹介していきます。
ルームウエアとは
ルームウエアはそのまま「部屋着」の意味。自宅で過ごす上で、快適性や動きやすさを重視して着る衣類のことです。掃除や料理などの家事をしやすいものや、多少汚れても気軽に洗濯ができるなど、手入れが楽なものが該当するかと思います。部屋着はこうであるべき、という決まりはないので、人によって何を部屋着にするかには大きく差があり、なかにはファッション性の高い部屋着を取り入れ、自宅でもおしゃれを大切にする人もいるでしょう。ここ数年は女性を中心にモコモコ素材のルームウエアが人気を得ており、ファストファッションでもルームウエアカテゴリの商品が増加傾向にあります。
ナイトウエアとは
ナイトウエアは一般的にパジャマのことで、就寝する際に身につける衣服を指します。先述したデータではルームウエアとパジャマを併用している人の割合がそこそこいましたが、パジャマは睡眠時に快適であることが何より大切。そのため吸水速乾性に優れ肌触りの良いコットン素材などが主流で、体を締め付けず動きを妨げないゆったりとした仕立てになっており、最近では睡眠時の体力回復などに特化した製品も登場しています。なお、ナイトウエアを広義で捉えると、夜間や寝る前に着るくつろぐための衣服という意味もあり、この場合はルームウエアもそこに含まれます。
ワンマイルウエアとは
ルームウエア、ナイトウエアはいずれも自宅内で着る衣服で、宅配の対応などを除けば基本的に自分だけか家族などかなり親しい関係の人しか目にすることがない服装です。ワンマイルウエアがルームウエアやナイトウエアと大きく異なるのは、他人に見られる服装であること。ワンマイルとは1マイル(約1.6km)に由来しており、“そのくらいの距離を出歩けるファッション”という意味なんです。日本語に直すとご近所着、といった感覚でしょうか。例えば犬の散歩や近所のコンビニなどに行けて、かつ自宅でもくつろぐことができるスタイル。人によっては上下共にスウェットや、セーターにチノパンという人もいるでしょう。どの程度のファッションなら人に見られても大丈夫だと感じるかは個人差があるため、ワンマイルウエアはルームウエアやナイトウエアと比べ、最も選択肢の幅が広いと言えます。
ほかにもある!リラックスする時の服装
紹介した3種類のウエアはいずれもリラックス度合いの高いファッションですが、これら以外にもリラックスウエアはまだまだあります。例えば欧米の映画やドラマによく登場するバスローブやナイトガウン、長い着丈のプルオーバータイプのナイトシャツを指すスリーパーなどがこれに該当し、日本では学生時代のジャージをリラックスウエアとして長年愛用している人も実は多いよう。自分がリラックスできる服装=リラックスウエアなので何を着ても自由ですが、締め付け感がなくゆったりとしている、というのが共通項ではないでしょうか。
使い分けるメリット
昨今では少ない服で心地よく暮らすミニマリストがブームにもなっており、あえてルームウエアとナイトウエア、ワンマイルウエアを区別して使い分ける必要はないと思う人もいるでしょう。ただ、紹介したようにそれぞれ用途や機能が異なるもの。コロナ以降は自宅にウイルスを持ち帰ることに不安を抱く人が増えましたが、外着からルームウエアに着替えることでウイルスや花粉、ほこりなどを室内に拡散するのを防ぐことができ、就寝前にナイトウエアに着替えることで清潔な状態でベッドに入れます。また、ルームウエアやワンマイルウエアはそれを着て家事や散歩などの活動をすることが多いため、意外と汚れているんです。そのためナイトウエアと別にするのは、衛生面でも理にかなっていると言えそうです。
自分らしい選び方
リラックスウエアを選ぶうえで、一番考慮したいのが着心地や肌触りでしょう。また、自宅やその周辺で着るものだけに、洗濯のしやすさなどお手入れが簡単であることも重要。ファッションが好きでインテリアにもこだわっている人なら、自宅で過ごすウエアもそれなりにおしゃれで品質の良いものを求めるかと思いますが、コレクションブランドでもルームウエアの取り扱いがあったり、ポロ・ラルフローレンなど、以前からホームウエアに力を入れているブランドも少なくありません。ジェラート・ピケなど女性に人気のルームウエアブランドでもメンズアイテムの取り扱いが増えており、ここ数年でルームウエア市場は拡大しています。新たにルームウエアを探すのなら、自分のライフスタイルや好みに合わせたものをお気に入りのブランドから選ぶのも良いのではないでしょうか。ルームウエアやナイトウエアは基本的に他人に見せる服ではないので、色や柄で冒険したり、自分の好きなテイストを存分に楽しむのもおすすめです。
ワンマイルウエアのアイデア
3つのカテゴリーの中で唯一外を歩くのが前提にあるワンマイルウエアですが、ワンマイルウエア姿を目にするのはご近所さんたち。あまりにもだらしがないのも格好悪いし、かといって近所でキメキメなのも何だか変だとアイテム選びに困るかもしれません。それにある程度の年齢になると、上下スウェットというのも気が引けるもの。そんな場合、シルエットはリラクシーなスウェット上下っぽいけれど素材がウールやカシミヤのものを選んだり、女性ならゆるっとしたワンピースも素敵です。
機能派ナイトウエアが続々登場
近頃話題なのが、リカバリーパジャマ(ウエア)と呼ばれる疲労回復などに特化したナイトウエア。大手インナーメーカーなどもこの類のナイトウエアを販売しており、疲労回復に加えて筋肉のハリやコリの緩和を目的としたものもあります。MLBのスターである大谷翔平選手が睡眠にこだわっていることも広く知られており、何かと睡眠が注目を集めていますが、そういった流れもあるのか、睡眠で得られる効果をよりアップできるナイトウエアにも熱視線が注がれているのかもしれません。
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