yutoriが、i.Dが展開するコスメブランド「ミニュム（minum）」の事業を譲り受けることを発表した。譲受価額は最新の在庫状況により変動する可能性があるが、1億1000万円を想定している。

　ミニュムは、i.Dが商品の生産やドラッグストアを中心とした流通を担い、yutoriが商品開発とプロデュースを担当し、「品質×かわいい×価格 すべて欲張りたい」をコンセプトに、ミニサイズコスメブランドとして今年3月に誕生した。ミニサイズのアイテムを500円前後のリーズナブルな価格で販売し、全国のドラッグストアやゼネラルマーチャンダイズストアなど3000店鋪以上で展開。リップ、グリッター、アイシャドウ、アイライナー、ファンデーションなどを揃え、イメージモデルには女優の齊藤なぎさを起用している。

　今回の事業譲渡は、ミニュムのさらなる成長を目指し、yutoriが主体となってブランドを運営していくことで、ブランドへの先行投資を早め、事業拡大の加速をねらう。卸流通に関しては、引き続きi.Dとの協業体制を維持し、連携して取り組んでいく。

　yutoriはアパレル事業で培ったノウハウを活かしながら、コスメ領域の強化と拡大を図り、事業の高収益化を目指す。具体的には、SNSや店頭販促、マスメディア広告を活用した新たなプロモーション施策を実施し、ブランドの認知度向上をねらう。これまで展開してきた「ワンコイン価格」の定番商品に加え、600～800円台の高付加価値で多様な価格帯の商品を新たに展開予定。低価格であるだけでなく、独自の“他にはない可愛さ”や“新しい付加価値”を付与することで、幅広いターゲット層へのアプローチを強化する。また、来年度以降はメイクアップ製品に加え、ヘアケアやスキンケアなどの関連カテゴリーにも展開を広げる。