■日本のＳＮＳ界隈では「オジさんパーカー問題」が噴出して話題を呼んでいる。

脚本家の妹尾ユウカ氏が「40歳近くになって、パーカー着てるおじさんっておかしい」と発言したことが拡散しているのだ。

20代後半でコラムニストでもある妹尾氏は６日、YouTubeの「新Ｒ２５チャンネル」に出演して「【老害おじさん化回避】若者と絡むな、パーカ着るな。“いいおじさん”のすべて【イケオジへの道】」でトーク。

そこで「ジジイはパーカーでフラフラすな」とコメントしたのだ。

動画内で「ファッションとかも若者の要素が入ってるんですよ。だって40歳近くになってパーカーとか着てるおじさんっておかしいと思うんですよ」と発言し「しかもみんなデブじゃないですか。だらしないんですよ」と批判している。

さらに「広告代理店とかだとアイコンになろうとしてる大したことないオジさんがめっちゃいる。あれ結構、キツいです」に「バレンシアガ！とかロゴドンジジイはキツいな」と容赦がない。

　これに反応したのが実業家の堀江貴文氏だ。

「50過ぎても余裕でパーカー着てるおじさんです。なんなら自分の着てるパーカーまでプロデュースしてます。おかしいんですかね？」と反論。

また「おじさんがパーカー着るなとか、若い子と交流するなとか言うのはエイジハラスメントじゃないですかね！！若い女がおじさんのことをｄｉｓるのはいいんですかね？逆はめちゃくちゃ叩かれるのに！正直めちゃくちゃ腹立ちますね。この女。」と不快感を露わにした。

逆に妹尾氏は「ちなみにこれ『商談の際などにパーカー着てる会社員のジジイなんなん？』って話だったのが『ジジイはパーカー着るな『という形で拡散されてしまったんだけど、ジジイっつーのは先が短いからか早とちりだな！！」と挑発したのだ。

ひろゆき氏も「オジさんパーカー問題」に参戦しコメント。

妹尾氏のＸをリポストしながら「こういうタイプの人に寄って来て欲しくないので、パーカーを着る事で両者に幸せが訪れると思うおいらです。」とつぶやいたのだ。

　竹内まりやの名曲「けんかをやめて」を聞ける中、斜め上からパーカーを発売した食品スーパーがある。

ロサンゼルスの高級スーパーマーケットのエラワン・マーケット（Erewhon Market）が６日、スーパーマーケットとファッション・ランウェイが融合したコレクションを発表したのだ。

エラワンはロサンゼルス郡内のビバリーヒルズなどの富裕層地区に10店舗を展開。地産のオーガニック食品からヴィーガン、ケトン食、ユダヤ教の食事であるコーシャなどの食品を提供している。

また、エラワンでしか販売されていない商品も多くあることで知られる。

なおエラワンの名前はサミュエル・バトラー氏が1872年に出版した小説「エレホン（Ereswhon）」から来ている。

ホールフーズ・マーケットがアマゾンに買収されて以降、価格を一般的なスーパーに寄せていったり店舗オペレーションのコスト削減等もありホールフーズらしさを失った。

これにより富裕層顧客がエラワンに移動したのだ。

初期のホールフーズ・マーケットのようなこだわりでＺ世代など若いお客に人気になっている。ハリウッド俳優やセレブ、ロサンゼルスで活動するインフルエンサーからも支持を得ているのだ。

　エラワンの「2024年ウインター・コレクション（WINTER '24 COLLECTION）」はパーカーやジップパーカー、スウェットパンツ、クルーネック、ソックス、帽子、旅行用バッグなどオーガニック・コットン混紡素材を使用した普段着だ。

カラーはトマトやバタースコッチ、プラム、ココナッツ、チャガとなっている。ソックスコレクションにはタイダイ柄のデザインも含まれる。

さすがに高級スーパーだけあって価格もそれなりだ。例えばパーカーは185ドル、ジップパーカーは188ドルとどちらも日本円で28,000円前後となる。

ソックス１足も28ドルに32ドルで、4,000円を超えてしまう。

実はエラワンは１年前、高級ファッションブランドのバレンシアガとコラボしているのだ。

しかもメルローズ・アベニュー近くで、民家が立ち並ぶノース・ウィンザー・ブルバード上でファッションショーを開催した。

有名なハリウッドサインをバックに屋外で行われたファッションショーではセレブのキム・カダーシアン氏が非売品となるエラワン・マーケットのレザー仕様バッグをぶら下げてもいたのだ。

ランウェイでもモデルらがスムージーやコーヒーを片手にエラワンのレザーバッグで歩いたのだ。

驚くのは価格で最も高額なパーカーは1,150ドルとなっていた。食品スーパーとバレンシアガのコラボ・パーカーが日本円にして17万円にもなっていたのだ。

　エラワンによると期間限定の2024年ウインターコレクションはオンラインでも購入でき、日本にも発送可能となる。エラワンのパーカーなら商談にいくオジさんでも着用可能だ。

逆に派手めなオレンジ系バタースコッチや赤系トマトもいいかもしれない。スムージーを片手に（似合う似合わない、ＴＰＯを別にして）エラワン・パーカーを話のネタに雑談から入れば商談も着ていく価値がでるというものだ。

トップ画像：エラワン・マーケットのファッションコレクション。

⇒こんにちは！アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ＳＮＳで話題沸騰の「オジさんパーカー問題」と食品スーパーの新アパレル・コレクションを無理やり結びつけてみました。ゴメンナサイ。週末だから許して！というわけでリアルガチ・ライフスタイル食品スーパーのエラワンが新たに冬モノアパレルを発表となっています。エラワンはセルフケアやホームケアのギフト・セット、天然水に瓶詰めスープ、オイルやキャンドルなどさまざまな商品をオンライン販売で拡大しています。で食品スーパーといっても、高止まりする食品インフレさえ一切気にしない高額スーパーです。そこが発売するパーカーは３万円弱です。怒りが若干こみ上げてくる価格もブランドが食品スーパーであるのがツボですね。逆にオジさんだからこそ支払える価格帯かもしれません。またスーパーマーケット系の社員では逆に商談で使えます。30ドルの"洗える"エラワン・エコバッグからここぞとばかりに資料をとり出しながらエラワン・パーカーの雑談ネタから始めます。ジジイっつーのは先が短いから"こだわり"を着たいといえばいい。

　雑談もオジさんにありがちなウンチクを語りだしたら、若い人からは「うっせぇなぁ」と煙たがられるのでしょうけど（笑）。