「ジュン アシダ（jun ashida）」や「タエ アシダ（tae ashida）」を手掛けるファッションデザイナー 芦田多恵が、「文化庁長官特別表彰」に選出された。授賞式は2025年1月23日に京都府で開催される。

　文化庁長官特別表彰は、文化活動に優れた成果を発揮し、日本文化の振興に貢献した人や、海外発信および国際文化交流に貢献した人を讃える目的で今年度新設された。

　芦田多恵は、「ジュン アシダ」創始者 芦田淳の次女として東京に生まれた。アメリカのロードアイランド造形大学アパレルデザイン科を卒業後、芸術学士号を取得。1991年に「ミスアシダ」でコレクションデビューした。2010年には日本人宇宙飛行士 山崎直子のために、ファッションデザイナーとして初めて宇宙飛行士の船内服をデザイン。2018年には「ジュンアシダ」のクリエイティブディレクターに就任した。年に2回開催しているコレクション発表の場には、約30か国の駐日大使らが出席するなど、国際文化交流にも尽力。また、東日本大震災や能登半島地震をはじめとする被災地へのさまざまな支援を行っている。

　表彰理由は、「創業60年以上続くメゾンを継承するファッションデザイナーとして活躍し、宇宙飛行士の船内服をファッションデザイナーとして初めてデザインするなどファッションを通じて時代を切り拓き、世界に向けて高品質なものづくりを発信するとともに、国際文化交流や被災地支援、女性活躍支援にも取り組み、我が国の芸術文化の振興・発展に多大な貢献をしている」ことが評価されたため。今回は芦田のほかに、雅楽師の東儀秀樹、脚本家の中園ミホらが表彰される。

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