Image by: FASHIONSNAP
大野陽平が手掛ける「ヨウヘイオオノ(YOHEI OHNO)」が、ブランド10周年を記念した期間限定ストア「YOHEI OHNO 10th Anniversary Store」を渋谷パルコにオープンした。期間は12月10日まで。店内では、新作コレクションから歴代のアーカイヴピース、新たに手掛けた一点物のオブジェクトまでを幅広く揃え、ブランドの歴史やエッセンスが詰まった空間となっている。期間中は随時ラインナップを変更するほか、デザイナーの大野が在店するという。
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YOHEI OHNO 10th Anniversary Storeでは、新作の2024年秋冬コレクションをはじめ、コレクションのアーカイヴやサンプル品、デッドストックの反物などを再利用し新たな価値を与える「3711 Project」のアイテム、オケージョンウェアを展開する「ドレスライン(DRESS LINE)」など、ウェアから小物まで豊富にラインナップ。広々とした会場内には、過去のコレクションルックで使用したカーテンやオブジェ、プロダクトとリンクした什器などが配され、ブランドの世界観を豊かに感じながら、これまでの大野のデザイン活動とブランドの歩みを振り返ることができる。
「3711 Project」からは、ヴィンテージ着物の反物を用いたシリーズの新作が登場。従来のドレスに加え、ジャケットやトップス、グローブなどをラインナップしている。また、デッドストックジュエリーにフロッキー加工を施した「パイル カバード(PILE COVERED)」シリーズのアイテムも、今回のポップアップにあわせて豊富なカラーとデザインを揃えている。
今回のポップアップでは、大野が「初心に戻り、服だけにとらわれずに自由に新しいものを作ってみたい」との思いから全てハンドメイドで手掛けたという、一点物の「ライト」も初披露。2023年春コレクションで登場した「people concerned about acne」や、地層をモチーフにしたデザインを多様なカラーや素材で表現した。
デザイナーの大野に10周年を迎えた率直な思いを訊ねると、「今回改めて自分のアーカイヴを振り返る中で、『10年生き残ってこられて幸運だったな』『ファッションをやってきた中で、自分はファッションに救ってもらったな』と、これまではあまり抱いてこなかった思いを感じています」とコメント。毎シーズンのコレクション制作に加え、映画「箱男」の⾐装制作や、2025年⼤阪・関⻄万博の「住友館」アテンダントスタッフのユニフォームデザイン、セルフケアスタイリングブランド「セイル(SAIL)」とコラボレーションしたルームスプレーなど、ファッションに留まらない多様な取り組みやデザイン活動を行ってきた大野は、「そのやり方が自分にはしっくりきている」という。
今後の自身やブランドのことについては、「今回このポップアップが体現しているように、今後はプロダクトや“ブランドビジネス”という形式にこだわりすぎず、自分が挑戦したいと思う様々なことに自由に挑戦していけたらと考えています。“ファッションブランド“というものの輪郭をぼかし、拡張するようなことができたらいいですね」と穏やかに展望を話した。
photography : Yoshinori Iwabuchi
◾️YOHEI OHNO 10th Anniversary Store
期間:2024年12月6日(金)〜10日(火)
場所:渋⾕PARCO 3F POP UP SPACE
所在地:東京都渋⾕区宇⽥川町15-1
営業時間:11:00〜21:00
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