革新的なアイディアと卓越した開発力で、人々の生活をより便利で豊かにしてくれる家電を次々と誕生させてきたダイソン。掃除機、扇風機、ドライヤーなどあらゆる家電に革命を起こしてきた同社が、今年、最新作となるドライヤー「Dyson Airstrait™ストレイトナー」をリリースした。一見ヘアアイロンのような形状を生かし、髪を乾かしながら、同時に自然なストレートヘアを実現してくれるという。その見た目からして、これまでにない体験を私たちに提供してくれることは間違いないが、一体どのようなこだわりが詰め込まれているのだろうか?ダイソンのこれまでの歴史やあゆみをはじめ、「Dyson Airstrait™ストレイトナー」に搭載された技術や開発の裏側について、ダイソン広報担当者に話を伺った。
ADVERTISING
ダイソンの歴史は、1993年、イギリスでスタートした。現在もチーフエンジニアを務める創業者のジェームズ ダイソンが、既存の掃除機の使いにくさに疑問を持ったことから、紙パックのいらないサイクロン式掃除機を発明したのだ。
ただ、その画期的なアイデアは画期的すぎたゆえに時代の流れが追いついておらず、ジェームズのアイデアに興味を示す企業は見つからなかった。そこで彼は自身で会社を興すことに決め、ダイソン株式会社は誕生した。
その後、サイクロン式掃除機は世界中で大ヒットし、ダイソンが家電業界にその名を轟かせたことは誰もが知るところだ。
そして2016年、ダイソンは「Dyson Supersonic™ヘアドライヤー」を引っ提げて美容家電業界に参入する。これまでのドライヤーのイメージを覆す、真ん中にぽっかりと穴が空いた特徴的なビジュアルに驚き、好奇心を刺激された人も多いだろう。
当時、ジェームズは「ドライヤー業界には、60年以上イノベーションが起きていなかった」と語っている。サイクロン式掃除機を発明したときと同じように、誰もが当たり前に「享受」しているドライヤーの不便さや効率の悪さにいち早く気づいたダイソンは、あっという間に世界の美容家電業界をリードする存在となった。
ダイソンは創業当時から、サイエンスとテクノロジーにより、日常の中にある「見過ごしがちな問題」を解決することに大きな目的を置いているという。徹底した研究、リサーチ、科学的根拠に基づいて、あらゆる(しかし誰も気づいていない)不便に焦点を当てられること。そして不便を改善できる確かな技術力を有していること。これこそがダイソンが起こしてきた革命の礎なのだ。
そして今年、またしてもダイソンが従来のドライヤーの常識を覆した。それが「Dyson Airstrait™ストレイトナー」だ。ふたつのプレートが向き合う姿はさながらヘアアイロンのようで、一見してこれがドライヤーだとは思いもしないだろう。
この「Dyson Airstrait™ストレイトナー」、プレートではさむことで髪を乾かしながらストレートに仕上げてくれるという画期的なドライヤーだ。
ただ、「はさむだけでしっかり乾かすことができるのか?」そして「直接プレートではさむことで、髪は傷まないのか?」というのは気になるところ。
しかしその疑問についても、ダイソンは圧倒的な技術力で応えてくれた。
ダイソンのドライヤーといえば、パワフルな風量が特長のひとつ。それを実現するのは、同社のヘアケア技術の中核をなす「Hyperdymium™モーター」だ。ハンドル部分に収まるくらい小型・軽量ながらパワフルなモーターで、13枚の羽根がついたインペラーが高速回転し、大量の空気を送り込むことで強い風量を発生させる。これにより、風の力で髪を乾かすのと同時にストレートにすることができるのだという。
そして気になる髪へのダメージについてだが、「Dyson Airstrait™ストレイトナー」は、ヘアアイロンのような形状ながらホットプレートは使われておらず、むしろ過度な熱によるダメージから髪を守ってくれるという。その秘密は「インテリジェント・ヒートコントロール」機能だ。
ダイソンの他のヘアケア製品にも搭載されているこの技術は、吹き出す風の温度を本体のセンサーで検知し、必要以上に高温にならないよう自動制御する。最適な風量と風の流れをコントロールすることで、よりダメージの少ないスタイリングが可能になるのだ。
「Dyson Airstrait™ストレイトナー」には、濡れた髪に使用する「ウェットモード」、乾いた髪に使用する「ドライモード」、スタイルを固定する「冷風モード」がある。
髪は、濡れているときは髪内部の水素結合が自然に切断されており、髪の形状を変えやすい状態になる。髪を濡らしてからスタイリングするほうが、ヘアスタイルをコントロールしやすいのはそういう仕組みだ。]
そのため乾いた髪をストレートにするのはハードルが高そうだが、「ドライモード」はどのようにしてストレートヘアに導くのか。その答えは「温度」だ。
「ドライモード」と「ウェットモード」はそれぞれ3段階の温度調整が可能となっており、モード別に細かく温度が調整されている。これにより髪の状態や幅広い髪質に対してストレートヘアを実現するという。とはいえヘアアイロンよりは高温にならず、自身の髪質に合わせて最適な温度を選択可能だ。クセが強い場合は、より効果を得やすくするためスタイリング前に髪を湿らせることをおすすめしている。
日本向けに発売されている「Dyson Airstrait™ストレイトナー」の風温は、「ウェットモード」が80/100/115℃、「ドライモード」が90/105/Boost(最大温度)。ちなみにこの温度は各国の髪質に応じて設定が異なるという。たとえばアメリカで発売中の製品は、日本のものより温度が高いそうだ。
ダイソン独自の調査の結果、日本人の5人に1人は頭皮ケアに悩みを持っていることや、髪が細い人、デリケートな頭皮の人が多く、熱いドライヤーを不快に感じていることが判明したという。調査結果をもとに、毛髪が細い人は頭皮に熱を感じやすい傾向にあるため、低温に対するニーズが高いと判断し、温度コントロールに力を入れている。このような細かな配慮もダイソン製品が信頼できる理由のひとつだろう。
またダイソンは、人間工学に基づいた身体に負担のない製品デザインや設計にも力を入れている。「Dyson Airstrait™ストレイトナー」へはどのようなこだわりが詰まっているのだろうか。
まず安全面では、濡れた髪を挟む際の漏電リスクや、ヘアアイロンで発生しやすい顔回りのやけど、はさんだ髪が製品内部に引っ掛かり引っ張られることが限りなく少なくなるように設計されている。また、熱風の排気口は排気時の風の角度を変えるように設計されているため、熱風による首や顔のやけどのリスクを減らしているというから、年齢を問わず安心して使えそうだ。
ダイソンの技術を結集して作られた「Dyson Airstrait™ストレイトナー」は、やはりユーザーからの評判も上々らしい。とくに、ありそうでなかった「乾かしながらストレートにできる」先進性や、ヘアアイロンでは難しい「濡れた髪に使用できる便利さ」が評価されているとのこと。
また、就寝前に髪をストレートに整えておくことで翌朝の支度時間を短縮できるだけでなく、「ドライモード」で仕上げることで自然にツヤがあるストレートが作れるというフィードバックも多く寄せられているという。1分1秒が惜しい朝の強い味方になってくれそうだ。
ダイソンは、2023年に美容・ヘアケアの分野に5億ポンドの投資を発表し、4年間で20個の新製品を出すことを明言している。さらに今年、日本未上陸ではあるが、ダイソン初となるヘアスタイリング剤も発表された。今後もどのようなワクワクと驚きをもたらしてくれるのか、ダイソンの動向から目が離せそうにない。
ADVERTISING
PAST ARTICLES
【Fashion Tech News】の過去記事
RANKING TOP 10
アクセスランキング
sacai Men's 2025 SS & Women's 2025 Spring Collection
【2024年下半期占い】12星座別「日曜日22時占い」特別編