月曜日からめっきり晩秋らしい気温になって、およそ7カ月ぶりにシャツジャケットではない「しっかりしたブルゾン」を着た。
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ブルゾンやジャケット類を着ることになると、より一層に洗濯のことを考えて洋服を着る。
ブルゾンやジャケットは素材的にも洗濯することが難しい場合がある。洗濯可能なアウターでもTシャツやカジュアルシャツのように気軽に洗濯をするわけにもいかない。おまけに気温が低いと乾燥しにくい。
そんなわけで、オッサンたる当方はなるべくブルゾン、ジャケット、コートの襟首に汚れが付きにくいコーディネイトを日々模索している。
簡単にいうと
1、襟付きのシャツをインナーとして着用する
2、スエットパーカ(フーディー)をインナーとして着用する
3、タートルネックやモックネックのカットソーやセーターを着用する
4、アウター自体をノーカラーの物を選ぶ
という4つの方法で、ブルゾン・コート・ジャケットの襟の裏側に「汚れの首輪」が付かないようにしている。
なので、クルーネックのセーターやスエット、カットソーの上からブルゾン・コート・ジャケットを着用することは決して当方はしない。
特にダウンジャケット類の洗濯はめんどくさいからなるべく避けたい。
そんなわけで18日に気温が下がる前の11月上旬から当方はジーユーで790円に値下がりしたタートルネック長袖カットソーを2枚買い足した。また定価1290円が990円に値下がりしたのでモックネック長袖カットソーを2枚買い足した。しかし、このモックネックカットソーは昨日から790円に値下がりしたので、それまで待てば良かったと後悔している。早めに買ってもどうせ暑くて着られなかったのである。
厳密にいうと、先に790円に値下がりしたタートルネックカットソーは昨年秋冬物で、990円に次いで790円に値下がりしたモックネックカットソーは今秋冬物である。
触ってみた感じと公式通販サイトで確認したサイズは昨年秋冬物と今秋冬物は全く同じである。もしかすると素材や縫製仕様は少し変わっているのかもしれないが、当方では感知できなかったので、あったとしても微細な差でしかない。
しかし、昨年秋冬物と今秋冬物は1点だけ全く異なった箇所があった。というよりも、今春夏物までと今秋冬物以降のジーユーはブランド自体が変わったということになるのではないかと思う。
全く変わってしまった1点とは、襟の内側に縫い付けられているサイズネームに、今秋冬物からは「ジーユーのブランドロゴ」が入っていることである。
今春夏物まで、ジーユーは長らく襟ネームにブランドロゴを入れずにMとかLのサイズのみを表記し続けてきた。
ブランドロゴを入れたということは、ジーユーというブランドの自信の表れであり、ブランドとして確立することの宣言ではないかと考えられ、これは同じ社内のユニクロの10数年前の変化と同じである。
少しおさらいすると、ユニクロはかつて玉塚元一氏を社長に就任させたが3年くらいで解任している。玉塚氏が就任したのは2002年であり2005年に退任している。就任後早々に襟ネームから「ユニクロロゴ」を無くし、サイズ表示のみに変更していた。この時、心斎橋筋商店街店の内覧会でその点を当方が直接質問したことがあった。答えはたしか「部品としてアイテムを使ってもらいやすいように考慮した」というものだったと記憶しているが、ちょうどこのころは、フリースブームの反動落ち込みから回復し、ファッション化を宣言したあたりである。そして「ユニ被り」という言葉が流行していた時期でもあった。
まあ、病院と銭湯と自宅以外で洋服を脱ぐシチュエーションなど無い当方からすると襟ネームに「ユニクロロゴ」が入っていようが全く構わないのだが、例えばコートやダウンジャケットの内側に「ユニクロロゴ」が入っていれば、室内で脱ぐ際に気恥ずかしさを覚えるという人は当時は多かっただろう。
その後何年間かは「サイズ表記」のまま続いてたが、2000年代後半、記憶では2010年頃だったのではないかと思うが、現在の「ユニクロロゴ」が入るようになった。
これはとりもなおさずユニクロの「自信の表れ」であり、「ユニ被り」が過去の遺物になったという手応えでもあったのだろう。
一方、2010年にリニューアルしたジーユーの商品の襟ネームは「ロゴ無しサイズ表記のみ」だった。2024年夏物の終わりまで実に14年間である。
ユニクロの廉価版でスタートしたものの鳴かず飛ばずで、2009年に990円ジーンズで起死回生し、2010年からトレンドカジュアルへとリニューアルスタートをしたジーユーだが、やはり「部品としてのアイテム」を意識していたのではないかと思う。あとは「ブランドとしての自信の無さ」もあったのではないだろうか。
リニューアル後はアメカジをベースとしたカラフルなトレンドカジュアルが多かったが、2022年頃から徐々に色数を絞り込んで、黒・グレーをベースとしたシャープなテイストにシフトしている。
商品群として見た場合、2022年までは色数が多くバラエティーに富んでいたが、まとまりが無かったとも言える。一方、2022年以降の現路線は色数が少なく面白味には欠けるが、ブランドとしての統一感は増していると感じる。
このタイミングで、襟ネームに「ジーユーロゴ」が初めて入ったということは、今後、ジーユーは「統一ブランドとしての路線」を進めるという宣言だといえるだろう。また売上高も3000億円を突破し、超大手ともいえる規模にまで成長したことの自信の表れでもあるのだろう。
まあそんなわけで2024年秋冬物からは「新しいジーユー」だということになるのだろう。
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