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無印良品が、ペット関連用品の展開を本格的にスタートさせる。11月20日に猫にフォーカスした食品や雑貨などを発売。全国の無印良品と公式オンラインストアで取り扱う。
同ブランドは、ペットを家族の一員として捉え、深い関係性で生活をともにする人が増えている社会背景からペット関連商品の本格展開に着手。以前にもペットシーツなど一部関連商品の提案を行った実績はあるが、アイテム数が少なかった上、これまでの商品はあくまで「人の生活の質を上げる」という目的で作られたものだった。対して今回の新商品は「ペットに快適な暮らしを提供する」という視点で作られており、従来品とはその本質が異なるという。
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「犬派」「猫派」という言葉があるように、現在日本の一般家庭のペットとしては犬と猫が主流。同社は、国内の猫飼育頭数は907万頭と犬の684万頭より多いこと(一般社団法人ペットフード協会の2023年の調査より)や、猫は室内飼いが推奨されており、ブランドのこれまでの知見を活かしやすいことなどから、まずは猫用の商品からスタートする。2025年春には、シャンプーやタオルなど犬にも使えるケア用品の販売を開始する計画だ。
11月20日発売の新商品では、「食べる」「過ごす」の2カテゴリーに分けて商品を展開。「食べる」カテゴリーでは、国産の食材と天然由来の成分のみを使用した「猫のごはん」(50グラム 250円、500グラム 1790円)やピューレ状の「猫のおやつ」(10グラム×4本 350円)、フードボウル(木製 1290〜1490円、磁器 790〜990円)をラインナップする。食品に関しては実際に社員が試食しており、人間が食べても健康上問題がない品質を担保しているという。
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「過ごす」カテゴリーでは、従来の無印良品の同名商品をベースに、猫が自由に通り抜けできる穴を空けたスタッキングシェルフ(3万9900〜5万9900円)や、賃貸でも取り付けられる猫用ステップ(6990円)、爪の引っ掻きにも強く丸洗い可能なペット用クッション(1490〜3990円)などを用意。良品計画の嶋崎朝子上席執行役員は「これまで人間が使っていた無印良品の商品を基に、猫用にアップデートしている。無印良品を愛用してくださっているお客様には安心して使っていただけるのでは」と話す。
2023年に矢野経済研究所が実施した市場規模調査によると、日本のペット市場は前年比4.5%と拡大。2019年から毎年右肩上がりの成長を続けている。嶋崎上席執行役員は無印良品のペット関連事業の売上目標については非開示としながらも、「ペット関連商品の需要は今後も高く推移すると考えている。無印良品生活雑貨カテゴリーの中でも重要なポジションになれるよう、商品開発を続けていく」と意気込みを語った。
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