エスティ ローダー社は、CEOを16年務めたファブリツィオ・フリーダ(Fabrizio Freda)氏の後任として、ステファン・ドゥ・ラ・ファヴリエ(Stéphane de La Faverie)氏を次期社長兼最高経営責任者に任命した。2025年1月1日付で就任し、来年度末とされていたフリーダ氏の退任が早まる形となる。また、ウィリアム・P・ローダー(William P. Lauder)氏は、11月8日の年次株主総会後に同社の会長を退任し、取締役会の会長に専念する。
プレステージカテゴリーにおいて25年以上の経験を持つドゥ・ラ・ファヴリエ氏は、2011年にエスティ ローダーに入社。現在はエグゼクティブ・グループ・プレジデントとして、「エスティ ローダー(ESTĒE LAUDER)」をはじめ、「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」、「オーディナリー(The Ordinary)」、「ル ラボ(LE LABO)」などのブランドを統括している。業界と消費者行動の変化を巧みに操ることで、同社のフレグランス・ポートフォリオを強化し、利益の回復や成長計画の実施を主導してきた。
ADVERTISING
ファヴリエ氏は「エスティ ローダー カンパニーズを率いることになり、身の引き締まる思いであるとともに大変嬉しく思う。世界的なプレステージビューティのリーダーとしての地位を取り戻すために、一族の伝統、素晴らしいブランド、卓越した才能、消費者中心のアプローチ、創造性といったまさに私たちのDNAと言える要素を活用していく。ファブリツィオの戦略的指導に感謝し、彼とともに円滑な移行を進めていくことを楽しみにしている」とコメントした。
ローダー会長は、ファヴリエ氏について「彼は業界と経営に関する深い専門知識を持ち、協調的かつダイナミックなアプローチで、当社を前進させる理想的なCEOだ。彼の戦略的ヴィジョンは、当社が現在の課題に直面しながらも長期的な成長を推進し、将来に向けて新しいアプローチを展開することを可能にするだろう。ステファンが多くの優秀な従業員を率い、有望な未来へと進んでいく中で、彼をサポートすることを楽しみにしている」と語った。
また、自身については「ファブリツィオをはじめ、多くの優秀なリーダーや従業員とともに歩んできた16年間を振り返り、私たちが成し遂げてきたことを誇りに思う。取締役会会長の役割に専念するという私の決断は、ローダー家にとって重要な進化を意味する。私たち家族の長年にわたる日常的な会社経営は進化しながら、会社全体の戦略的方向性により集中したいという私の願望を反映している」と述べた。
ADVERTISING
RELATED ARTICLE
関連記事
READ ALSO
あわせて読みたい
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境