アパレル企業のオフィスを紹介する企画、「オフィスツアー」。今回はファッションフリーマガジンを刊行する学生団体、Uni-Shareに所属する筆者が学生の目となり、「NANO universe」や「JILL STUART」、「MARGARET HOWELL」など50を超えるブランドを展開する株式会社TSIを訪問しました。
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「ファッションエンターテインメントの力で、世界の共感と社会的価値を生み出す」というパーパスを掲げる同社では、プレスルームや自社スタジオなどの充実した施設に加え、環境に配慮した取り組みもたくさん。
TSIのオフィスツアー、はじまります!
<目次>
オフィスはおしゃれで居心地抜群! 開放的なエントランスが魅力
青山にオフィスを構える同社は、青山一丁目駅からから徒歩3分と好立地。
受付はiPadでスマートに。気持ちよく1日をスタートできそうです!
企業の顔となるエントランスは、広々としていて開放的。なにより明るい雰囲気なのが特徴です。中央には、季節ごとに変わるお花が社員や来客を明るく迎えます。
そしてソファやテーブルにもこだわりが見られます。ソファはなんと「MARENCO」! フカフカの座り心地です。テーブルは脚の部分が紙でできているおしゃれなもの。アパレル企業としての気概溢れるエントランス、素敵でした!
リフレッシュできるカフェ、魅力的なプレスルーム、撮影設備完備のスタジオ!TSIの多彩なオフィス空間
なんと、社内には米国初のオーガニックコーヒーを提供する「Urth Caffe」が併設されています。
「Urth Caffe」はTSIが展開しているブランドの一つです。社内にいる人が利用することができ、社内価格として通常よりもお得に提供されます。パイナップルの繊維でつくられたストローを採用しており、サステナビリティへの取り組みの意識を感じました。
カフェスペースはフリースペースとなっており、インスピレーションを広げられそうなおしゃれな空間。
4人掛けのテーブル席もあり、会議などにも活用できそうです。おしゃれな社員さんたちがカフェタイムを過ごしていました。
同じフロアにはプレスルームもありました。ここでは、TSIが展開するブランドの商品を展示。秋冬のアイテムが多く並んでいました。
ちなみに、オフィスの地下にはECサイトで使用する画像を撮影する、撮影スタジオがあります。
並べられている椅子や植木は撮影に使われるそうです。メイクルームも備わっており、一通りの撮影ができるフル完備の自社スタジオでした。
人事部に聞く就活のヒント! TSIの開放的な会議室と居心地の良いフリースペース
2階のソファスペースは洗練されたスタイリッシュな空間。
ここには、不要になった衣類の回収ボックスが設置されていました。アパレル企業の社員は仕事柄、洋服を頻繁に購入し、不要なものが出るサイクルが早いため、社内での取り組みが始まったとのこと。本社以外にも一部の店舗にも設置されており、回収された衣類はアップサイクルされて、糸や家具、装飾品に生まれ変わります。
会議室は大小さまざまな広さの会議室が完備されています。ガラス張りで、外には緑が見える開放感のある空間でした。
続いて見学したのが、デジタルプラットフォーム、デジタルマーケティングなどのEC系の部署やIT推進部の方々が日々の業務を行っている執務スペース。中央はフリースペースとなっており、ちょっとしたミーティングや休憩が自由にできる場所になっているそうです。
TSIの役員室はまるでギャラリー! クリエイティブな空間で得た貴重な経験
今回は、役員室にもお邪魔しました。
壁一面に、トップブランドやデザイナーのアートブックが展示。セレクトされた本は貴重なものばかりです。
これらの本はディスプレイとしての役割だけでなく、社員が実際に手に取って読んだり情報収集したりすることができるクリエイティブな空間。上野商会の元デザイナーのキャリアを持つ下地毅社長のこだわりだそうです。
本棚は、衣類の廃材から、床はゴムの廃材からできており、ここからもサスティナビリティの意識の高さが感じられました。
所々、自社ブランドのアイテムが隠れており、「HUF」のキャンドルや「AVIREX」のぬいぐるみなどを発見。まるでアートギャラリーのような、アパレル企業ならではの楽しい空間となっていました。
最後に、NANO universeの事業部やグループ会社のLaline JAPAN株式会社が入っている別棟のオフィスにも入らせていただきました。
今回のオフィスツアーでは、社員の方々の様子や普段入ることのできないオフィスの細部を間近で見ることができ、働く自分の姿が想像できました。
異なる職種の社員の方々から、仕事内容ややりがいについて直接お話を伺えて、活かせる自分のスキルは異なるということを再認識。単にファッションに携わるというだけではなく、具体的な目標を持つことによって、軸を持った就職活動ができそうです。
将来のキャリアを考える上で大変貴重な経験となりました。TSIのみなさま、ありがとうございました!
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