資生堂が、美が肌・身体・心にもたらす影響と効果の科学的解明を目指し、国立大学法人東京大学との共同研究を開始した。
研究の開始に伴い、農学生命科学研究科、工学系研究科、人文社会系研究科、および教育学研究科による文理を超えた社会連携講座「五感が創発する肌・身体・心の美」を開設。美がもたらす影響は、見た目を美しくするといった表層的な効果だけでなく、心地よい感情や自己肯定感、社会的つながりの促進、さらには心身の健康にもつながると考え、美のさらなる可能性を見出すとともに、社会的価値といった新しい側面も解き明かしていくという。
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本研究では、分子感性工学に基づく心地よい五感を創出する物質や基剤の設計、五感が肌・身体・心に与える影響を脳や身体の反応を通じて科学的に分析・可視化する手法の開発を行う。また、美しいものに触れたり、 自己を美しいと感じたりすることが個人の心理状態や自己、他者、社会に与える影響の解明などに取り組む。
資生堂が掲げる2030年のビジョン「Personal Beauty Wellness Company」の実現に向けて、共同研究から得られた研究知見を化粧品やサービスなどの価値開発に応用し、一人ひとりが生涯を通じて自分らしい健康美を実現できる社会を目指す。
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