エスティ ローダー カンパニーズが、今年も「乳がんキャンペーン月間」 をスタートした。10月の1ヶ月間、乳がんのない世界実現のための情報発信による啓発や、支援製品の収益金による寄付活動を実施。初日の夜は東京タワーのライトアップショーの点灯式を開催し、モデルのSHIHOによるトークセッションやELCジャパン合同会社のジェームズ・アクィリナ社長がコメントを寄せた。
エスティ ローダー カンパニーズの乳がんキャンペーンは、故エヴリン H. ローダーにより1992年に設立。世界中でこれまでに1億3100万ドル(約190億円)以上の資金を、乳がん研究や教育、医療サービスに対して提供し、うち1億300万ドル(約150億円)以上の資金を乳がん研究(BCRF)を通じて医療研究助成金に役立てている。日本においても、2014年から乳がんの臨床研究と乳がんに対する治療成績の向上を目指すJBCRG(Japan Breast Cancer Research Group)に対して6000万円を超える寄付を行ってきた。
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今年のテーマは昨年と同様に「美しい絆で、乳がんのない世界へ」を掲げ、乳がん撲滅キャンペーンを実施。グローバルでもさまざまなランドマークをピンクリボンカラーにライトアップし、啓蒙活動の一環としてきたが、日本では今年、10年ぶりに東京タワーと東京スカイツリーの同時ライトアップが実現した。また、初の試みとして社員とその友人や家族とともに皇居を周るウォーキングイベントも開催する。
ユーザー参加型の取り組みとして、「エスティ ローダー(ESTĒE LAUDER)」「アヴェダ(AVEDA)」「ラ・メール(LA MER)」「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」「クリニーク(CLINIQUE)」「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」の6ブランドが限定商品を発売し、収益金の一定金額を寄付する。また、例年同様にSNSでの投稿キャンペーンも企画。指定のアカウントへのメンション、ハッシュタグなどをつけて、支援対象商品やピンクリボンのスタンプなどを投稿すると、日本では1投稿につき1000円がJBCRGへ寄付される仕組み。グローバルでは1投稿につき25ドル(約3700円)が寄付され、最大で7万5000ドル(約1100万円)がBCRFの活動支援に充てる。
アクィリナ社長は、「乳がんは依然として世界中で最も多いガン。ただし早期発見によりさまざまな治療法の選択肢があり、啓発はそのための多大な助けになると信じています。創設者のエヴリンも、ピンクリボンキャンペーンを始める時に『一人では成し遂げられない。皆さんの力が必要なんです』と語ったように、今こそ乳がんのない世界のために皆さんとともに動き出すことが大事だと考えています。少しずつ、確実に仲間は増えていると感じます。私たちはこれからも誇りを持ってこの活動を続けていきます」と語った。
トークセッションに参加したSHIHOは自身の母親が罹患経験があることを伝え、「母は早期の発見ではありましたが乳がんに罹患して、闘病する様子を隣で見てきました。身近な人の経験があるから、今では自分も触診を習慣化したり、友人とも体を気遣い合うようになれました。罹患者の割合で考えると、誰しもがなり得るものだから、日頃から自分の体に向き合うのはもちろん、友人や大切な人たちともピンクリボンキャンペーンや乳がんについて情報交換したり話題にするハードルを下げていきたいと思っています」と思いを述べた。
初日のランドマークライトアップ&ドローンショーは、東京タワー、東京スカイツリーで開催。音羽山 清水寺は同日ライトアップのみを実施し、30日に同社のピンクリボンキャンペーンで初のドローンショーを行う。
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