⎯⎯ 採寸データの活用方法について、具体的にどのような可能性が考えられますか?
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第一に、ECサイトでの活用が挙げられます。
具体的には、商品ページでの詳細な採寸表示やサイズ表示に直接データを反映させることができます。
これにより、顧客に正確で一貫性のある商品情報を提供することが可能になります。
さらに、システムが生成する「採寸箇所ごとのサイズ」という視覚的な採寸画像も、そのままECサイトに掲載できる可能性があります。
これにより、顧客はより直感的に商品のサイズ感を把握することができ、購買決定の手助けになると考えています。
また、業務プロセスの効率化という観点からも大きな可能性があります。
従来、アパレルブランドはサプライヤーから納品されたサンプルをチェックし、その後、Web・ECチームが改めて商品を採寸して、ブランドのECサイトやZOZOTOWNなどの外部のプラットフォームに商品登録するという二重の作業が行われていました。
「VIRTUAL STANDARD AI MEASURE」のデータを活用することで、この二重作業を解消し、一度の採寸データを複数の場面で利用することが可能になります。
このようなデータの一元化と共有は、作業効率の向上だけでなく情報の正確性と一貫性を保つことにも貢献します。
結果として、商品情報の質が向上し、顧客満足度の向上や返品率の低下などにもつながる可能性があります。
サステナビリティやテクノロジーでアパレル業界の発展に貢献
⎯⎯ アパレル業界のデジタル化において、「VIRTUAL STANDARD AI MEASURE」がどのような役割を果たすと期待していますか?
VIRTUAL STANDARDは、アパレル業界のデジタル活用を包括的に推進するための取り組みであり、その一環として「VIRTUAL STANDARD AI MEASURE」が開発されました。
一方で、重要なのは、採寸プロセスだけをデジタル化することではありません。
アパレル業界におけるサプライチェーンには、煩雑性・属人性・アナログ性などのさまざまな課題があり、業界全体でこれらの課題解決に取り組む必要があると考えています。
そのきっかけとして、業務効率化・データ活用などのメリットがある当サービスを活用していければと思っています。「VIRTUAL STANDARD AI MEASURE」を活用することで、属人的な作業を減らし、デジタルデータをもとに、商品開発などの業務改善にもつなげることができます。
豊島株式会社は、「VIRTUAL STANDARD AI MEASURE」を含むVIRTUAL STANDARDの取り組みや、その他にも様々なサスティナブル素材・プロジェクトを通じて、サステナビリティとテクノロジーを軸としたさまざまな提案を今後も行ってまいります。
Text by ogurin
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