新CEOのエリオット・ヒル氏
Image by: NIKE
ナイキ(NIKE)のジョン・ドナホー(John Donahoe)社長兼CEOが、同職および同社取締役を10月13日付で退任する。後任にはエリオット・ヒル(Eliott Hill)氏を任命。ヒル氏は、10月14日付でナイキ社の社長兼CEOと取締役および執行委員会のメンバーに就任する。ドナホー氏は円滑な業務移行のため、2025年1月31日までアドバイザーとして同社に残るという。
エリオット・ヒル氏は、テキサスクリスチャン大学とオハイオ大学を卒業後、ナイキに入社。2020年に退職するまでヨーロッパや北米で上級管理職を歴任し、最終的にはコンシューマー&マーケットプレイス部門のトップとして、ナイキとジョーダンブランドの4地域における商業・マーケティング業務を指揮するなど、32年間にわたって同社に貢献してきた。退職後は、テキサスクリスチャン大学の理事を務めている。
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ヒル氏は今回の社長兼CEO就任について、「私は32年間、業界最高の人たちと一緒に働く機会に恵まれ、会社を今日のような素晴らしい場所にする手助けをしてきました。長年一緒に働いてきた多くの従業員や信頼できるパートナーと再会することを切望しています。また、私たちを前進させるような、影響力のある新しい関係を築くことにも興奮しています。才能あるチームとともに、大胆で革新的な製品を提供し、市場で差別化を図り、今後何年にもわたって消費者を魅了することを楽しみにしています」とコメント。
ドナホー現社長兼CEOは、イーベイ(eBay)CEOなどを歴任後、マーク・パーカー(Mark Parker)の後任として2020年に同職に着任。CEOの交代は2006年以来、約14年ぶりだった。同氏は、「この素晴らしい会社の一員になれたことは光栄であり、特権でした。ナイキで過ごした時間、そして組織を率いる機会を常に大切にしていきます。そして、後任にはエリオットが適任です。ナイキとエリオットの将来の成功を楽しみにしています」と言葉を寄せた。
同社は近年、北米市場を中心に業績が低迷。2024年4月には、アメリカ・オレゴン州にある世界本社で大規模な人員削減の実施を発表するなど対策を講じてきたものの、6月下旬に発表した2024年3〜5月期の売上高は前年同期比2%減と、大きな効果は見られていなかった。
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