ADVERTISING
400年後の東京では亡霊が暮らしてる?
神宮前2丁目に点在する42個の路上街灯ケースギャラリー・Jinny Street Gallery(神二ストリートギャラリー)にて「Alter Tokyo Studies」展が開催中。2024年9月13日(金)まで。
建築家の北川佳子と前田敏治(M.D. Binji)による本展では、写真作品や建築模型を通して、東京の都市景観とその未来に焦点を当てる。北川が写真と全体シナリオの構成を、前田がそのイメージを展開した模型作品の制作を担う。
北川は、”本来、建物内でおさまるはずの機能や欲が、東京では屋外に溢れだす状況が少なくない”ことへの気づきから、本展を構想したという。遊び疲れて早朝の路上で眠る若者や、喫煙スペースで休憩するサラリーマンなど、”欲”の事象に着目し、作品を通じて建築と都市の新しい関係性を提案する。
作品では、東京を人間の身体に例えて描写することで、インフラが都市の生命とエネルギーを循環させる”静脈”のように機能する様子が強調される。また、東京ではビルと墓地が隣り合わせで存在することから、日常的な生と死の共存が構造物によってもたらされることを描く。さらに、墓をモチーフとした模型では、荒廃して"亡霊たちのための空間"となった「400年後の東京」を再現する。
8月24日(土)18:30からは、アートスペース兼バー「NININI」にてオープニング・ナイトも開催。北川と前田が展示について解説してくれるディスカッションのほか、作家とともに路上ギャラリーを巡るアーティストウォークで、展示内容への理解がより深まる時間となる。
不確実な未来に直面するなかで、東京の街のどういう点を未来に残していきたいかを考える機会となる本展。開催場所のJinny Street Gallery自体も、ギャラリーという機能が屋外に溢れ出している一例であり、リアルな体感をもって作品に触れることができるはず。暑さ対策をして、ぜひ足を運んでみてほしい。
■概要
Alter Tokyo Studies
開催期間:2024年8月16日(金)〜9月13日(金)
開催場所:Jinny Street Gallery
住所:東京都渋谷区神宮前2-31-5
営業時間:24時間鑑賞可能
定休日:会期中なし
<オープニング・ナイト>
開催日時:2024年8月24日(土)18:30〜
開催場所:アートスペース兼バー「NININI」
住所:東京都渋谷区神宮前2-3-23
内容:
・北川佳⼦と前⽥敏治による展示についてのディスカッション(日本語・英語)
・アーティストウォーク
<展示アーティストについて>
・写真/全体構成
北川佳⼦(Flot/s, Keiko Kitagawa)
・模型制作・全体構成
前⽥敏治(East five, M.D.Binji)
・台座制作・模型制作補助
柴⽥ 達乃助 Tatsunosuke Shibata
奥⽥涼花 Suzuka Okuda
>>EDITOR’S VOICE
ギャラリーから徒歩1分のセレクトショップ「UNION TOKYO」が、原宿エリアのカレー店とコラボしたスタンプラリーを開催中!神宮前2丁目内の人気店「YOGORO」と「HENDRIX CURRY BAR」、「CURRY UP HARAJUKU」も対象店舗です。全5店舗を制覇して”非売品プライズTシャツ”をゲットしよう。
※敬称略
Text:Rumi Hasegawa
ADVERTISING
PAST ARTICLES
【OMOHARAREAL】の過去記事
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境