yutoriが、今年7月分からベースアップ（給与水準の引き上げ）を実施したと発表した。従業員の平均給与はこれまでの469万円から490万円に増加した。

　同社の正社員および契約社員の平均年齢は25.2歳と、上場企業で最年少。片石貴展社長は今回の決算資料の説明動画において、「年齢に関係なく、若い人でも才能やスキルがあれば、それに見合った給料を支払うようにしています。それこそが、社員に存分に才能を発揮してもらえる場を提供する会社としての使命だと考えております」と語っている。

　採用エントリー数も増えており、その背景としてYouTubeでの発信強化の影響が大きいとしている。yutoriのYouTubeでは、同社ブランドのデザイナーやディレクターの密着動画のほか、今年2月からは一般公募からなるオーディション「ファッキンロード（facKINGroad）」の動画を公開している。

　同社が8月13日に発表した2025年3月期第1四半期（2024年4月1日〜6月30日）決算書によると、売上高は前年同期比で47％増の11億1400万円、営業利益は106.4%増の3900万円と、いずれも第1四半期ベースで過去最高を記録した。潜在的な顧客層を表す数値として重視しているインスタグラムの2024年7月度のフォロワー数は193万人（運営ブランド合計）で、6月度から2万8000人増加した。

　なお、yutoriは8月5日に小嶋陽菜がプロデュースするブランド「ハーリップトゥ（Her lip to）」の運営会社heart relationの株式を8月16日付で取得し、子会社化することを発表している。

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