ファーストリテイリングが、東京大学とアジア女子大学(Asian University for Women、以下AUW)との教育交流プログラムに関するメディアセッションを開催した。イベントにはAUW関係者のほか、同社の柳井正代表取締役会長兼CEOが出席し、学生からの質問に答えるなど親睦を深めた。
AUWは、女性の教育とリーダーシップの養成を目的として、2008年にバングラデシュ・チッタゴンで開学。バングラデシュ、インド、ブータン、アフガニスタン、ミャンマーなど、南アジアを中心とした約15ヶ国の、これまで教育の機会が限られてきた女性たちにリベラルアーツ教育を提供しており、ファーストリテイリングは2013年から同学に継続的に奨学金などの支援を行っている。
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東京大学との教育交流プログラムは、AUWの多様性に共感した東京大学側がファーストリテイリングに相談を持ちかけたことがきっかけで2022年に実現。2024年度は、7月29日から8月8日までAUWの学生12人が東京大学に通い、「身体」「環境」をキーワードにジェンダー平等や貧困、紛争など様々な社会課題について議論を交わしている。
ファーストリテイリングの柳井代表取締役会長兼CEOは、AUWへの支援を行っている理由について「ファーストリテイリング商品の主要な生産地であるアジアだが、中には教育が十分に行き届いていない地域も少なくない。国境を跨いで多くの人が活躍できる社会実現の一助になればと考えている」と説明。メディアセッションに出席したAUWの学生に対しては「人は遅かれ早かれみな死ぬ。人生の中で、自分の生きる意味を見つけることが大切だ。人の夢は実現できる。そのために必要なのは、計画と準備、そして即断即決即実行の精神。自分に今何ができ、何が必要なのかを考えて進んでいってほしい」と“柳井流”のエールを送った。
同プログラムをきっかけに、両学は2024年に交換協定を締結。東京大学にとって南アジアの大学、女子大学との交換協定は共に初となり、最短で2025年から交換留学がスタートするという。
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