フランス発のクリスタルガラスメゾン「ラリック（Lalique）」と、光の芸術家として知られるジェームズ・タレル（James Turrell）のコラボレーション作品が日本に初上陸し、8月7日から29日まで伊勢丹新宿店で販売する。

　4年の歳月をかけて取り組んだコラボレーション作品は、2022年10月の「Paris + par Art Basel （現「アート・バーゼル・パリ（Art Basel Paris）」で発表。タレルにとって初となるスモールスケールの作品で、クリスタルガラス製の2つの香水瓶とパネル作品を制作し、調香師とともに2種類のフレグランスも手掛けた。ブランド創業者のルネ・ラリックが生み出した光を操る芸術的なスタイルと豊かな創造性、そしてメゾンが誇る熟練の職人技からタレルはインスピレーションを得た。知覚の限界に迫りながら見る人の感情に触れ、驚嘆をもたらすアートピースは、光のしぐさ、不思議、誘惑、神秘を表現し、ラリックがタレルとともにあらゆる芸術文化に対する飽くなき好奇心を再確認してその限界を押し広げた。

　エジプトやアジアで見られるストゥーパ（仏塔）の建築構造と、光が重要な役割を果たす精神的なモニュメント性に着想を得て、2つの香水瓶を制作。タレルの出身地でもあるアメリカ西部の美しさをボトルに落とし込み、光を封じこめながらもわずかな色彩を輝かせる、シンプルなラインに洗練を宿したデザインに仕上げた。「レンジライダー（RANGE RIDER）」（250mL 税込297万円）はセージで擦った皮、ペッパー、アンバー、シトラスによって太陽が降り注ぐアメリカ西部の牧場をイメージし、「パープルセージ（PURPLE SAGE）」（250mL 同297万円）はフルーティーかつムスキーな香調から、パープルセージ、マンダリン、グレープフルーツ、ルバーブのノートが現れ、繊細さと力強さの間を表現した。

　パネル作品「クリスタルライト（CRYSTAL LIGHT）」（同1265万円）はクリアクリスタルで制作し、波打つような色彩を作品の背後に設置したスクリーンから映し出す。変化する色彩は互いに影響し合うことで“振動”を生み出し、三次元と二次元の間にいるような視覚効果を生む。色の配列が引き起こす振動は、見る人を開放的でもあり閉鎖的でもある親密さへと引き込み、光のスピリチュアルな側面を提示する。

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◾️「ジェームズ・タレル ＆ ラリック」開催概要
期間：2024年8月7日（水）〜29日（木）
場所：伊勢丹新宿店 本館5階＝キッチンダイニング
営業時間：10:00〜20:00

◾ラリック：公式オンラインショップ