パリのLVMH本社
Image by: FASHIONSNAP
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループ(以下、LVMH)の2024年上半期(2024年1月〜6月)の連結売上高は、既存事業ベースで416億7700万ユーロ(約6兆9893億円)だった。前年同期比で2%の微増となり、2ケタ成長を記録した前年に対して伸び悩みが指摘されている。
主要部門のファッション&レザーグッズ部門は同1%増だったが、営業利益率は歴史的な高水準を維持。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「ディオール(DIOR)」、アクセサリーが好調な「セリーヌ(CELINE)」などが売り上げをけん引した。
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部門別で最も伸長率が高かったのは、セレクティブ・リテーリング部門で、同8%増だった。「セフォラ(Sephora)」が目覚ましい成長を遂げた一方で、高級免税グループ「DFS」はエリアによって業績にばらつきが見られたという。続いて、パフューム&コスメティクス部門は同6%増を記録。ディオールはすべての製品カテゴリーで堅調な業績を上げた。両部門ともにコロナ禍では苦戦していたが、回復を見せている。減収となったのは、ワイン&スピリッツ部門(同9%減)と、ウォッチ&ジュエリー部門(同3%減)だった。
エリア別では、日本が同27.5%増で、前年同期に引き続き2桁増収した。一方で、アメリカ(同0.6%減)と日本を除くアジア地域(同12.6%減)が減収。売上構成比は日本が9%であるのに対し、日本を除くアジア地域は最も高い30%、アメリカは第2位の25%を占める。日本を除くアジア地域は前年同期からシェア率が4ポイント下落した。
※前年比実績は為替変動などの影響を除く
※1ユーロ=167.70円で換算
■LVMHグループ 2024年1〜6月期連結業績
売上高:416億7700万ユーロ(前年同期比2%増)
営業利益:106億5300万ユーロ(前年同期比8%減)
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