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なぜ? 表参道・原宿に教会が多い理由

なぜ? 表参道・原宿に教会が多い理由

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OMOHARAREAL

オモハラエリアの“祈りの場所”を見つめる:OMOHARA TIPS Vol.6

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(2024/07/17)

表参道・原宿エリアの文化や歴史にまつわるちょっとしたネタをご紹介する「OMOHARA TIPS」。今回はオモハラエリアで特異な存在感を放つ“教会”にフォーカス!ふだんは気にも留めないけれど、意識してみると、このエリアって意外と教会が多いんですよね。なぜか知ってる?

数えてみたところ、オモハラエリアには全部で8つの教会が存在する。

ご覧の通り、教会には十字架のアイコンが表示される

「あれ?思ったより少ない?」と感じた人もいるかもしれない。体感では確かに、街を歩いているとそれらしき建物をもっとよく見ている気がするのに。その理由は、教会とチャペルの違いにある。

教会がキリスト教の信者が礼拝や祈りをささげる公の場所である一方で、チャペルは結婚式を目的に作られた会場だ。 もともとはキリスト教の礼拝堂を意味する言葉だったが、今日では結婚式場としての意味合いが強くなっているそう。実際に教会とチャペルとあわせて数えてみると、その数は倍以上に増える。

ともあれ、決して広いとは言えない限られたエリア内に教会だけで8つもあるのはちょっと不思議に感じる。なぜなのか。それが今回のTIPSの本題である。

第二次世界大戦後の1946年から1964年までの18年間、現在、代々木体育館や代々木公園があるエリアには「ワシントンハイツ」と呼ばれる在日米軍居留地があったのはご存じの人も多いかもしれない。

現在の代々木公園の場所にあったワシントンハイツ。(Wikipedia 不明 - 毎日新聞社「サン写真新聞(1947年12月11日版)」より。 パブリック・ドメインによる)

2.4万㎡(東京ドーム約20個分)に及ぶ敷地には827戸の住宅に加え、学校、劇場、商店街などを完備。近代的な小さなアメリカの街は、周辺エリアにも多くの影響を与えた。外国人向けの雑貨や玩具を取り扱うKIDDY LAND(当時は橋立書店)がオープンしたのも1950年のことだ。

1964年に代々木公園が日本に返還され、同年の東京オリンピックの開催が決定的な転換期となった。戦後の占領下時代を含む、およそ18年間が表参道・原宿が外国文化の街として発展した土壌を作ったと言われている。

創業当時の場所でいまも営業を続けているKIDDY LAND(左:©株式会社キデイランド 1960年代の原宿店/右:2023年4月・編集部撮影)OMOHARA TIPS Vol.1より

アメリカ人向けの施設が充実していく中で8割近くがキリスト教を信仰するアメリカ人にとって欠かせないのが、祈りの場だった。

現存する表参道沿いの象徴的な教会「東京ユニオンチャーチ」は、ワシントンハイツに住むアメリカ人にとっても大切な場所だったに違いない。老朽化を理由に建て替えが発表されたとき、多くの住人が反対運動に署名をしたということから、街に受け入れられ、不可欠な場所でもあったことがうかがえる。

現存する東京ユニオンチャーチは1980年に立て替えられたもの。設計は故・鈴木エドワード氏。(左・画像協力:「東京おとなガレージ」昭和の残像/昭和55年・原宿(2)より/右・2024年7月 編集部撮影)

ラフォーレ原宿が建つ場所には、かつて「東京中央教会(セブンスデー・アドベンチスト東京中央教会:SDA東京中央教会)」があった。現在もラフォーレ裏手に現存しており、明治通り沿いからラフォーレを上に見上げるとクロスが見える。

ラフォーレ原宿が建つ前まで存在した「東京中央教会」。原宿セントラルアパートから(写真提供・高橋靖子/OMOHARAREAL 「"表参道のヤッコさん"こと日本初のフリースタイリスト・高橋靖子氏が回想。「ゴローズ」オーナーとの思い出も」より)

商業施設と教会。建築用途は違えど、人が集まり、交流する場としての機能に関して言えば、今も昔も大きくは変わらない。

前述の通り、当初はワシントンハイツに居住するアメリカ人のためという意味合いが強かったであろう教会。西洋文化と日本の文化が交わる、オモハラエリアの下地の醸成に大きく貢献してきた。年月を経て、今でも街の象徴のひとつとしてオモハラエリアに根付いているというわけ。

結婚式場のチャペルが多く、表参道に結婚式の花形的なイメージが根付いたのは、もとよりあった教会の存在や街の歴史、時代背景が少なからず影響しているのではないだろうか。

信仰のもと、国を越えて人々が交流するオモハラエリアの祈りの場。その背景に思いを馳せながら、いつもと視点を変えて街を歩いてみると、新しい発見があるかもしれない。

Text:Yuya Tsukune
Edit:OMOHARAREAL編集部

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