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「レイバン(Ray-Ban)」や「オークリー(OAKLEY)」などを傘下に置くエシロールルックスオティカ(EssilorLuxottica)が、VFコーポレーションが展開する「シュプリーム(Supreme)」を現金15億ドル(約2356億円)で買収したと発表した。
今回の買収の背景についてVFコーポレーションCEOのブラッケン・ダレル(Bracken Darrell)は「VFの下でシュプリームは、中国と韓国の主要市場で存在感を示し力強い成長を取り戻しました。しかし、このブランドの明確なビジネスモデルとVFの統合モデルを考慮すると、当社が掲げる戦略においてシュプリームとVFのシナジーは限定的であり、売却は自然な次のステップであるとの結論に至りました」とコメント。続けて「我々は常にVFの事業構成を随時調整していくつもりではありますが、この取引によってバランスシートの柔軟性が高まると考えられます。またこの取引は、長期的な成長と負債水準の正常化に向けて会社をより良く位置づけるなど、会社の計画全体をサポートするものです」と、今回の売却がVFコーポレーションにとって前向きな結果であると強調した。
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エシロールルックスオティカのCEOであるFrancesco Milleriは、「シュプリームのような象徴的なブランドを当社に迎えることは、素晴らしい機会です。シュプリームは当社の革新と開発の姿勢に完璧に合致し、新しい客層・言語・創造性との直接的なつながりを提供してくれます」とコメント。また、シュプリームの創業者ジェームズ・ジェビア(James Jebbia)は「エシロール・ルキソティカは、私たち自身がブランドに忠実であり続け、過去30年間と同じように事業を継続し成長し続けることが私たちにとってベストであることを理解しているパートナーです。この移転により、私たちはブランド、製品、そしてお客様に集中することができ、同時に長期的な成功を収めることができる」とし、互いに期待感を示した。
なお、取引は2024年末までに完了予定。エシロールルックスオティカのリリースによれば、今回のシュプリーム売却は、VFコーポレーションの2025年度の1株当たり利益の希薄化をもたらすと予想される。
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