川内理香子 深い考察のもと表現される「ピクニック」の解釈
©Rikako Kawauchi, courtesy of the artist and WAITINGROOM / Photo by Shintaro Yamanaka (Qsyum!)
©Rikako Kawauchi, courtesy of the artist and WAITINGROOM / Photo by Shintaro Yamanaka (Qsyum!)
川内理香子 深い考察のもと表現される「ピクニック」の解釈
©Rikako Kawauchi, courtesy of the artist and WAITINGROOM / Photo by Shintaro Yamanaka (Qsyum!)
東京出身のアーティスト 川内理香子の展覧会「Under the sun」が、agnès b. galerie boutiqueにて7月21日(日)まで開催中。
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1990年東京都に生まれ、多摩美術大学大学院・美術学部絵画学科油画専攻を修了したのち、現在は東京を拠点に制作活動をしている川内理香子。食への関心から、身体と思考、それらの相互関係の不明瞭さを主軸に、食事や会話、性といったさまざまな要素が作用し合うコミュニケーションの中で見え隠れする自己や他者をモチーフとしてきた。それらはドローイングやペインティングをはじめ、針金やネオン管、樹脂や大理石など多岐にわたるメディアを横断しながら作品化されている。
本展では、「ピクニック」という体験を文化、歴史、社会の階層といった視点から考察し、その定義と行為に光を当てる。人々が同じ目線で座り、食べ物を格差なく共有し、自然の環境に適応しながら無防備な状態で身体と精神を剥き出しにして食事を楽しむピクニック。川内は、そこから生まれた「平等」という価値観に着目し、「外での食事や食卓のセッティングは、常に流動的で臨機応変に自然の土俵に対応しなければならず、また食べるものも格差をつけるのは難しい。そこでは人の文化的な営みよりも自然に対応することが要求されるだろう。同じ目線で座り、部屋の境界はなく、地続きの土の上で同じものを食べるのがピクニックだ」と語る。
会場はペインティングとドローイングを中心に構成され、服を制作する前に色や素材の質感、仕上がりを確認するために使用される「AGNÈS B.」の布地(スワッチ)を使った作品も展示。また、1994年以来ブランドがアート作品と同じように大切にしているアーティストTシャツシリーズ「T-shirts d’artistes!」に、今回は川内が参加する。
野外で食事をするというだけで、特別感と高揚感をもたらすピクニック。その体験の定義を探った、アーティストの解釈を確かめて。
AGNÈS B. GALERIE BOUTIQUE
03-3406-6010
【Rikako Kawauchi “Under the sun”】
DATE:7月21日(日)まで開催中
※月曜休廊
※ただし7月15日(月)は開廊
TIME:12:00pm~7:00pm
PLACE:agnès b. galerie boutique
ADDRESS:東京都港区南青山5-7-25 ラ・フルール南青山2階
ADMISSION FREE
WEBSITE:www.agnesb.co.jp/news/24m06_galerie/
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