シップスが運営する「シップス メン(SHIPS MEN)」から、新レーベル「シティ アンビエント プロダクツ(City Ambient Products)」が2024年秋冬シーズンにデビューする。始動に先駆けて、シップスは同レーベルの発表会を開催。デビューコレクションのアイテムが公開された。
2025年に創業50周年を迎えるシップスは、現代の若年層の間でセレクトショップで服を買うことに対する憧れが希薄になってきている状況を鑑み、「シップスを次世代に繋げていくこと」を目的として「シティ アンビエント プロダクツ」を始動。これまでシップスでは40〜50代がメインの顧客層だったが、同レーベルでは20〜30代をメインターゲットに設定する。シップスの瀬谷俊法バイヤーは「シップスでは、どちらかというとフォーマルなアイテムを得意としているのでターゲットの年齢層は高めだった。ショップの未来を考えて、若年層にも訴求できるレーベルが必要だった」と話す。
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ブランドコンセプトは「ファッションを愛するすべての人に向けたニュースタンダード」。若年層に届けられるよう、レーベル名の3単語の頭文字を用いた「CAP」のロゴを考案し、キャップやバッグなどに落とし込んだほか、アウターで2万円以下、ニットで1万円前後、Tシャツで5000円以下と、手に取りやすい価格帯を意識した。サイズ規格はメンズ向けだが、ユニセックスで着用してもらうことを想定しているという。
デビューコレクションとなる2024年秋冬コレクションでは、スタンドカラーのボンバージャケット(1万7600円)やフリース部分が脱着可能になっている3wayアウター(1万9800円)、レーベルのシグネチャーカラーとして位置付けるライトグリーンのカラーパレットを用いたカーディガン(1万2100円)などをラインナップ。そのほか、コラボレーションアイテムとしてスポーツブランド「ロット(lotto)」とのトラックセットアップ(ジャケット1万6500円、パンツ1万5400円/全て税込)を用意する。
Image by: FASHIONSNAP
また、一部仕入れのアイテムも取り揃える。これまでのシップスではセレクトできていなかったブランドを中心にチョイスしており、2024年秋冬シーズンではベルリンのバッグブランド「バッグジャック(bagjack)」のシティライン「バイシクロン(BAICYCLON)」や、今年始動したばかりの新ブランド「オフリス(Ophrys)」などを展開。オリジナルと仕入れの構成比は8対2程度を想定しており、2025年春夏シーズンには「ナイキ(NIKE)」のスニーカー「ナイキ ショックス R4(NIKE SHOX R4)」の取り扱いも決まっているという。
Image by: SHIPS
同レーベルは、売上目標として2024年で4億円、2025年で10億円を掲げる。立ち上げ時は渋谷店など、全国20店舗のインショップとしてスタートするが、ゆくゆくは単独店を出店したい考え。瀬谷バイヤーは「新レーベルを通してこれまで利用したことがなかった方にもシップスを知ってもらい、顧客の幅を広げられたら」と語った。
7月6日には、レーベルの販売開始に先駆けてシップス 渋谷店で一般入場が可能な先行予約会を開催。オーダーした商品は、8月8日の販売開始にあわせて自宅に配送される。
■City Ambient Products:公式インスタグラム
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