アメリカ・カリフォルニア州で、初の繊維リサイクル法案(上院法案707)が天然資源委員会を通過した。今後、カリフォルニア州議会予算委員会で公聴会にかけられる予定だ。
同法案が採決されれば、アパレルをはじめとする繊維製品の生産者は、州内で販売される衣類や布製品の廃棄物の回収、修理、リサイクルを行うための生産者責任組織(PRO=Producer Responsibility Organization)を設立および加入するとともに、その財政を支援することなどが義務付けられる。二酸化炭素排出量が多いファッション産業の環境問題解決につなげるため、環境負荷低減を目的に、製品の廃棄後における適切なリユースおよびリサイクルや処分に一定の責任を持つ「拡大生産者責任(EPR=Extended Producer Responsibility)」の確立に重点を置いている。
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過去にカリフォルニア州では、2022年6月にプラスチックごみの抑制を目的とした法案が成立している。この法案は、2028年までにプラスチック包装材の30%、2032年までに65%をリサイクルすることを義務付け、さらに業界に対して基金を立ち上げることが求められた。
■SB-707 Responsible Textile Recovery Act of 2024(カリフォルニア州議会サイト繊維リサイクル法案ページ)
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