LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループのベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼CEOが、イタリアの高級ホテル「ホテル バウアー」の買収競争に参戦した。
ホテル バウアーは、1880年にイタリアのサンマルコ地区の一等地に建てられた高級ホテルで、世界各地にラグジュアリーホテルなどを展開しているローズウッド・ホテルズ&リゾーツ(Rosewood Hotels & Resorts)のコレクションの内の一つ。同ホテルは、不動産デベロッパー シグナ(SIGNA Prime Selection)が所有している。
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報道によると、ホテル バウアーは2022年から改修工事のため閉鎖されていたが、シグナの資金が底をついたため建設工事を中止。その後、アメリカ投資企業のキング ストリート キャピタル マネジメント(King Street Capital Management)が、不動産投資銀行のイーストディル・セキュアードに同ホテルの買い手探しを依頼していた。買い手探しは現在も継続中で、2億7500万ユーロ(約2億9400万ドル)を超える入札もあったという。不動産会社や他の投資家の参加もあり、関係者はアルノーの買収が必ずしも承認される保証はないと話している。
LVMHは、6月に入ってホテルチェーンのアコー(Accor)との戦略的パートナーシップやパリの老舗レストラン「シェ・ラミ・ルイ」の取得、スイスの時計メーカー「「L'Epée 1839」の買収など積極的なM&Aを行い、事業の多角化を進めている。
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