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米・ニューヨーク州議会が、ファッションモデルの権利拡大と搾取からの保護を目的とした法案「ニューヨーク州ファッション労働者法(the New York State Fashion Workers Act)」を承認した。今後ニューヨーク州知事による署名を経て、180日後に発効する。
ニューヨーク州ファッション労働者法は、モデルマネジメント会社に登録を義務付けるとともに、マネジメント会社およびクライアントがモデルに対して果たすべき義務や禁止事項を規定。仕事の料金、報酬、休憩に関する義務や、料金徴収、宿泊料金、支払い控除、契約更新、手数料、報復行為、差別やハラスメント、デジタルレプリカ、ビザに関する禁止事項などを詳細に定めており、違反企業に対する罰則についても規定している。
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同法案は、ファッションモデルの労働条件や労働環境を保証し、不当な搾取をなくすことを目的に制定。その背景には、既存の法律下ではモデルエージェンシーに有利に働く法律の抜け穴が存在し、報酬の支払いの遅延や、不明瞭な手数料の差引、海外から来た若いモデルを高額なモデル用マンションに住まわせて借金を負わせるなど、モデルが搾取されやすい労働環境が常態化していたことがある。
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