6月1日（土）〜6月30日（日）の、いまのあなたに必要なメッセージがわかります。

下のA,B,Cの3枚のカードの中から、なんとくなく直感でピンとくるものを選んでみてください。

Aの結果

♣︎今月のシーン：現状を架空のシーンに喩えると

＜SceneA06 : ロイヤリティーフリー立ち二度寝＞

　またフリー素材の夢を見た。森林。遊園地。見知らぬ家族団欒の一員。オフィス。場所はさまざまだが、”こちらを写していると思しき面”には企業のロゴが浮いており、その下には必ず白い箱がある。蓋を開けると毎回、からっぽ。

　4つめのアラームで起きた俺は気だるい身体をむりやりに起こし、リビングへと向かった。2年前のブラックフライデーで買った、ちゃちいステンレス製のミルでコーヒー豆を煎りながら、いつのまにか目を瞑り立ちっぱなしで寝ていたのだ。特別ではありません。これが俺のオートマチックモーニングルーティーン。俺だけのロイヤリティフリー。「立ち二度寝」はいつものことなのです。けれどいつもより身体が重いのは、好きだった上司が結婚してしまったからでしょうか。そうですね。はいはい。　俺は小説じゃないから、このミルを買った日の風景描写を鮮明に語れはしない。けれど、このミルを買うきっかけがあの人であったことは明白だ。

　「夢ねえ。毎朝挽きたてのコーヒーの香りで目が醒めることかな」　あの人の言ったソレが習慣になり、俺になり、今、目の前のまぎれもない事実として存在している。　もう一度目を瞑っても、もう眠れなそうだった。俺はまた、ハンドルを回し始める。

♣︎いまのあなたへ、カードからのメッセージ

いまのAさんは、冬眠中のようなもの。休めるだけ休んで。いま停滞している何かは、次の展開へ進んでいきそうです。あまりに大きな転換で、少しついていけないと感じるかも。仕事の契約が決まるとか、仕事をもらえるとか、試験に受かるとか。「何かしらの形が決まること」でうれしい知らせがやってきそうです。

　あと、過去を想い遺しているAさんへ。「未練たらたらはダサい」「執着は手放そう」なんて一般的な価値観に惑わされないで。いいんじゃないでしょうか、未練たらたらで。それだけ愛が深いということじゃあないでしょうか、しらんけど。加工したうつくしい思い出を、おもいきりだらだら引きずって、エンドロールをかみしめよう。現実にならなかった、自分に都合のいいファンタジーを、とことん愛そう。だから判るあなただけの世界を、大切にしてね。風通しのいい場所が、開運スポ。

♣︎愛について、カードからのメッセージ

二項対立的な予測は裏切られるかも。どちらかのうちのひとつだと思っていたことは、実はもうひとつの選択肢があったってなりそう。考えている二択にこたえは、なさそう。それ以外の選択肢を創造してみると、ぴたっとフィットな選択ができるかもです。

　嫌われる勇気。信じるものは救われる。

　結局、決めないとこれ以上進まないんだからって腹括ってみたら、案外「こんなもんか」ってなりそう。

　思ってたようにはすすまんな期も、いずれ必ず、去る。いま、何か受け入れられないことがあるのなら、なんで受け入れられないのかがわかるきっかけが訪れそうです。うっとりするような恋愛ドラマで、自分を癒してみると涼。

♣︎今月ヒントとなるシンボル

3つの白い何か　十字架　長いもの　ショート丈のボトムス　バレエシューズ

Bの結果

♣︎今月のシーン：現状を架空のシーンに喩えると

＜SceneB06 : Ambiant Otaku＞

　「うちの何を見てはるんやろうな」

　　白い狐は言った。旧友の狐は、その近くを通りかかる誰もが五感をフル動員で追うほど、うつくしかった。ふわふわの白い毛なみは季節風に艶めかしく揺れる。まっしろにぽつんと煌めく瞳は、まっくろな黒曜石のような鋭さを隠しているが如く在り、反射した僕を写す。ひくひくと動く鼻は濡れていて、観ているこちらのこころまで潤ってくる気さえするし、ひげなんて、しゃらら、と音が鳴りそうだった。キレーだなあ、君。

　「また思ってたんと違うんやと。うちに何を期待しとんねん」　　だがしかし、こと恋路に関してはうまくいかぬようだった。身姿の「うつくしさ」に代償というものが在るのであればそれは愛だ。愛はださい。「うつくしさ」の余白をまるごと体現するあの月でさえ、高解像度を演出する太陽に朝を譲る。愛はいずれ、「うつくしさ」の余白を塗りつぶし、魂に急接近する。目に観えるカタチと魂の姿の溝が深ければ深いほど、魂の被写界深度は浅い。愛燦燦ってワケ。

　「よう喋るなあ、あんた。もうそろそろ沈みぃや」　僕のような夕暮れの声がきこえるというところ詰り非常な愛だと謂うのに。僕が沈み還る場所はあなたの瞳だ。それではまたあした。

♣︎いまのあなたへ、カードからのメッセージ

自分の選択は間違ってなかったー、という安堵がおとずれそう。いまはとくに、周りの成功や充実にこころがひっぱられる時もあるかもだけど、あなたの直感は間違ってないです。

　 何かを選択したときにかならずやってくる、選択しなかった道へのよそみ。ファンタジーに制限がないように、際限なく肉付け可能なその余白にはもう、見向きもしなくなりそう。そうして、「いまここ」の居場所に腰をおろして、ゆったりと「時間を味わえる時間」がやってきます。　過去の経験からくる自分への疑いは一先ずおいといて、淀み時間を愉しむのはどうでしょ。ティータイムの時間をこしらえたり、ほっとひといきつくためのくつろぎグッズなぞ買ってみるのはいかが。梅雨だし。引き籠もりたいこころも正当化できる。大の字で引き籠もろう！

♣︎愛について、カードからのメッセージ

ここでも直感に関するメッセージが。あとちょっと時間はかかりそうですが、安寧の地へたどり着けそう。のびしろがある分、タイミング勝負になりそう。

　お相手がいる場合は、ふたりの関係のなかで、出会った当初に感じた直感を信じてみるといいかも。たぶんそれが、後悔しないこたえです。

　あなたの直感があなたにとっての”正しさ”で、他人が言う「正しさ」は誘惑。いまは、まどわされないほうがいい時。何かを決めるときは、ひとりでじっくりゆっくりリラックスできる時間を設けて。大きな声よりも、あなたの奥のほうにある「キラッ」ってヤツを優先してあげてくださいね。

♣︎今月ヒントとなるシンボル

羽毛布団　メッシュ素材のアイテム　ティーポット　ロートアイアンの門扉

Cの結果

♣︎今月のシーン：現状を架空のシーンに喩えると

＜SceneC06 : ぬけがけ＞

　しずかだ。大体。

　あしたもまた休み。3連休のどまんなか、プールのあとの倦怠感できもちよくなったからだをすべて重力にまかせて、命のしあわせをかみしめる。あゝ、このままだと、あたしゃ齢12にして自由の本質を知ってしまうよ。

　庭のプールではまだ弟が泳いでいる音がきこえる。今度のテストでバタフライのタイムを測って、クラス内で順位を出すのだそうだ。よくやるよな、と思う。弟のバタフライは大げさで、パァン！という大げさな音が、一定のリズムを刻みながら水を叩く音がした。さっきまで、この、パァン！の音を数えていたのだけれど、23回目のところで飽きた。

　きいろとオレンジが交互に並ぶ大袈裟なボーダーの壁をみつめる。空想のなかで、架空の蟻を配置した。蟻は、弟のバタフライのリズムに合わせて、きいろとオレンジの境目を超えていく。　パァン！1,2,...パァン！1,2,...

　欠伸してにじむ視界に蟻は消え、きいろとオレンジの境界があいまいになる。弟はまだ、泳ぎ続けている。お昼に食べたチーズのまどろみが、まだ口の中に残っていた。

♣︎いまのあなたへ、カードからのメッセージ

　いま抱えている悩みに関しては、どうでもよくなりそうです。それを軸にしてとらえていた生活を抜け出すから、「どうでもいい」と感じていることすら把握しなくなりそう。ステップアップでもあり、いま居る部屋から出ていく、そんなかんじ。

　誰かの経典よりも、「お腹がすいたからごはんを食べたい」、そんな自分自身の本能を信じてみると、よい風に乗れそう。

　優劣をつけるサバイバル思考は、せっかくつながった心を分散させるらしいです。社会で生きるための最低限のルールだけ守っていれば、あとはなんでもいい。がんばらずとも堂々と、胸を張って生きる。そんな、「我がまま」なひと月にするとよさそう。

♣︎愛について、カードからのメッセージ

　あなたがつよくなることで、ある意味、いま必要としている人を必要としなくなりそう。誰かに依存していたのが、その人が不在でもなんら問題なくなるのです。夢が叶うということは、夢が夢でなくなってしまうということでもあるんだ、ジョー。

　自身の愛に対して、度胸をもつようになります。この時期、誰かのメロディに委ねるよりも、内から浮かびあがる鼻唄に身を委ねるが吉。

　だからこそ、感謝が湧き上がることもあるかも。相手のためを思って動くのも、梅雨をいろどる開運アクションです。

♣︎今月ヒントとなるシンボル

ぶらんこ　旅　風船ガム　準備運動　屈伸　お香

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