WEAR by ZOZO
Image by: ゾゾ
ZOZOによるファッションコーディネートアプリ「ウェア(WEAR)」が、「WEAR by ZOZO」へとリニューアルし、新たにARでフルメイクを試せる「WEAR お試しメイク」(以下、お試しメイク)を導入した。オンラインで試したコスメは「ゾゾコスメ(ZOZOCOSME)」で購入可能。「自分の顔に似合うメイクがわからない」というニーズに応え機能を追加し、ゾゾコスメでの購買促進につなげる考えだ。
WEAR by ZOZOでは、同サービスの強みである「コーディネート提案」をメイクにも拡充し、“メイクのコーディネート”であるフルメイクの投稿コンテンツを導入。ローンチ時は約80人のインフルエンサーなどのメイク、およそ500種類が投稿されている。投稿ページには使用コスメをはじめ、「お呼ばれメイク」「垢抜けメイク」「ロングヘアー」といったタグや、「イエローベース」「ブルーベース」「乾燥肌」「アクティブキュート」などの肌トーン、顔タイプの情報も記載。自分と近しいタイプからメイク投稿を探すこともできる。投稿はファッションと同様に静止画と動画に対応する。インフルエンサーやウェアリスタなどは、投稿ページに自身のYouTubeのような外部サイトのリンクを貼ることも可能。WEAR by ZOZOにメイクを投稿することで自身の認知拡大やファン獲得にもつなげられる。
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お試しメイク機能は、気になるユーザーのメイク投稿をAR機能によってフルメイクを自分の顔で試すことができる。一般的なメイクのAR機能では、リップやアイシャドウなど商品単品を試し購入できるというものが主流だが、フルメイクを実装することで「自分に似合うメイク」を探すというもので、そこから商品購入も可能だ。
ZOZOのブランドソリューション本部 WEAR推進部 藤本真美ディレクターは、「ウェアと同様に、ユーザーと距離感が近い人たちのリアルなメイク投稿のため、日常的なメイクの参考になることが強み。今後一般ユーザーを含めて投稿数を増やし、『似合うメイクを探せる場所』として認知してもらえたら」と見据えた。さらに同社のアンケート結果から、男性でもフルメイクを試してみたいとする人が25%いるとし、メンズメイクについても投稿を増やし、男性も含めた若年層を獲得できるようなプロモーションも行うとした。
今回のリニューアルでコンテンツのカギとなるのは、ビューティコンテンツの拡充のほか、ユーザーが選んだ好みのコーディネートからファッションの好みの「ジャンル傾向」を診断する「ファッションジャンル診断」。リアル店舗で提供しているパーソナルスタイリングサービス「niaulab by ZOZO(以下、似合うラボ)」の利用者データを活用し独自のアルゴリズムを構築した。診断結果は「ガーリー」や「フェミニン」「きれいめ」「ストリート」などの12ジャンルから最大3ジャンルの組み合わせで構成し、組み合わせのパターンは全144通り。診断結果により、ジャンルの組み合わせによる絞り込み検索や閲覧履歴を元にしたパーソナライズなどが可能となった。さらに今後はゾゾ タウンとの連携も強め、「ファッションを売るゾゾから、ファッションのことならゾゾへと進化させる」(澤田宏太郎 代表取締役社長兼CEO)。
リニューアル機能の元となった似合うラボは、2022年12月に始動した、ウェアが持つコーディネートデータと、顧客への事前アンケート、店舗のプロスタイリストによるパーソナルスタイリングサービス。顧客1人あたり2時間〜の貸し切りで営業し、AIとプロのスタイリストによるコーディネートを提案する。同サービスでは、仕上げにプロによるヘアメイクと写真撮影を行っている。
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実際のアプリページ
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