リシュモン（Richemont）グループが、イタリア発のジュエリーブランド「ヴェルニエ（Vhernier SpA）」の全株式を非公開取引で取得したことを、現地時間の5月7日に発表した。

　リシュモンは、「カルティエ（Cartier）」や「ヴァン クリーフ＆アーペル（Van Cleef & Arpels）」「ダンヒル（dunhill）」「クロエ（Chloé）」「ピアジェ（PIAGET）」などのメゾンを傘下に置くラグジュアリーカンパニー。今回買収したヴェルニエは、1984 年にイタリア・ヴァレンツァに設立したジュエリーブランドで、2001 年にはトラグリオ家が同ブランドを買収し、現在はミラノに本社を構える。

　ヴェルニエは、人体の曲線や現代彫刻の形状からインスピレーションを得て、伝統的な貴金属や宝石と、チタン、ブロンズ、黒檀などの型にはまらない素材を組み合わせたジュエリーを展開。代表作は、ブレスレッドやイヤリング、ネックレス、リングを揃えた「カラ（Calla）」コレクションや、1984年にデザインされ同ブランドのベストセラーとなったブローチを忠実に再現した「パロンチーノ（Palloncino）」コレクション。すべてのジュエリーが、ヴァレンツァで職人たちによって手作りされている。アイテムは、主にヨーロッパや米国のモノブランドブティックや、有名なマルチブランドストアなどで販売されている。